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長期優良住宅のメリットとデメリット|固定資産税/火災保険

更新日:2020年08月28日

長期優良住宅とは災害に強く、たやすく劣化しない住宅です。保守点検で修繕して100年以上住み続けられる住宅です。この長期優良住宅を購入すると各種減税の恩恵に預かることができます。孫・ひ孫の代まで同じ家に住みたい人は長期優良住宅の購入を考えてみてください。

長期優良住宅のメリットとデメリット|固定資産税/火災保険

ここでいう省エネルギー対策は断熱性能などのことです。建築物省エネ法という法律に定められた評価基準に適合し、一定の省エネ対策がなされていることを証明する必要があります。

住宅規模

あまりに狭い家は長期優良住宅認定されません。2人世帯の場合、一戸建てで75㎡以上、マンションで55㎡以上の広さがあることが条件となります。ただし、地域の実情によってこの数値を引き上げまたは引き下げることができると法律で定められています。

良好な景観の形成

地域によっては景観計画があったり、条例で景観保存を定めている場合があります。長期優良住宅は、このような地域内に建てられる場合は、こういった景観に関する政策に反するものでないことが要求されます。

長期優良住宅認定申請の方法

長期優良住宅認定の申請は工事着工前に行わなければなりません。大まかな申請方法は次のとおり2種類です。

1:全国にある住宅性能評価機関に設計書などを審査してもらいます。技術的審査に合格すれば、適合証が発行されますので、それを建築計画と維持保全計画などと合わせて役所に提出します。(都道府県または市役所)。

2:役所で直接申請する方法もあります。この場合、役所経由で住宅性能評価機関が技術的審査をします。

全ての課題をクリアしていると見做されれば、認定通知書が役所から発行されます。

新築を建てる時に長期優良住宅認定にするメリットとデメリット

長期優良住宅を購入するメリットは、資産となる住宅を手に入れることができることです。今まで日本の住宅は15年から数十年で建て替えるのが当たり前と考えられてきました。土地は資産として残っても、上モノは20年もすると無価値かそれ以下の価値しかないとされてきました。それ以下というのは、古い家が建っている土地より、更地のほうが高く売れるということです。

長期優良住宅は最低でも100年間住める強度と柔軟性のある住宅ですから、数十年後何らかの理由でその物件を売らなければならなくなったとき、土地だけでなく建物も売ることができるようになるでしょう。また、自分で住まない場合、借家にして家賃収入を得ることができます。長期にわたって収入源となるのが長期優良住宅のメリットです。

さらに、目先のメリットとしては長期優良住宅に関する各種の減税があります。住宅ローンの低金利とあいまってよりお得に減税が受けられます。

住宅ローン減税は最大500万円!

まず、長期優良住宅を含む新築住宅を購入した場合の税制上のメリットをご紹介します。新築住宅を購入して10年以上のローンを組んだ場合にはいわゆる住宅ローン減税が適用されます。所得税からローン残高の1%が控除されるという制度です。対象期間はローン支払いをしている期間のうち最初の10年間です。

ローンの残高が4000万円あれば、1%の40万円が所得税から控除されます。ローンの残高は毎年減っていきますが、30年程度の長期のローンを組む人も多いので、10年間で300万円ほどの減税となる可能性もあります。

長期優良住宅のメリットは控除額が一般住宅の場合よりも大きいことです。一般の住宅の場合は年間の控除額は最大で40万円です。(ローン残高が4000万円以上の場合)。しかし長期優良住宅の新築を購入する場合、この年間控除額は最大50万円になります。(ローン残高が5000万円以上の場合)。10年間で控除される額は、長期優良住宅購入の場合だと最大500万円になります。

この所得税控除を受けるためには、入居した年の翌年3月15日までに確定申告しなければなりません。2年目以降は自動的に控除が適用されることになるので、年末調整だけで十分です。

固定資産税も半分!

長期優良住宅のメリットは固定資産税も減税期間が長いことです。固定資産税額は次のように計算されます。

固定資産税額=固定資産税評価額x1.4%

しかし、新築住宅を購入すると最初の数年間、固定資産税額は本来の額の半分になります。この固定資産税減税期間は、一般住宅で3年間、長期優良住宅で5年間となっています。

不動産取得税も安くなる!

・不動産取得税
本来の不動産取得税は次のように計算されます。

不動産取得税=課税標準額x4%

・一般新築の不動産取得税
しかし、一般住宅を新築で購入した場合の不動産取得税は次のように計算されます。

不動産取得税=(課税標準額-1200万円)x3%

・長期優良住宅の不動産取得税
そして新築の長期優良住宅を購入した場合は下記のようになります。

不動産取得税=(課税標準額-1300万円)x3%

このように不動産取得税でもメリットを享受することができます。

登記費用も今なら割引!

不動産を取得したら登記所に行ってそれを登記します。その際に支払うのが登録免許税で、次のように計算されます。

登録免許税=固定資産税評価額x税率

この「税率」が本来であれば0.4%のところ、長期優良住宅取得の場合は0.1%に優遇され、これは長期優良住宅だけのメリットです。

なお、この優遇税率が適用されるのは建物の登記についてだけです。土地の登記は長期優良住宅であることで税率は変わりません。

次のページ:長期優良物件認定物件を賃貸するメリットとデメリット

初回公開日:2017年09月01日

記載されている内容は2017年09月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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