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値下げの家賃交渉の相場・タイミング・コツ・失敗体験談

更新日:2020年08月28日

家賃は家計の中で最も多くを占める支出です。家賃交渉が成功すれば生活にゆとりを持つことができます。できることなら家賃値下げを実現させたいと誰もが思うことでしょう。今回は、家賃交渉を成功させるためのポイントを紹介していきます。

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値下げの家賃交渉の相場

マンションなどに住んでいて、更新の時期が近付いてきた時に真っ先に頭に浮かぶのが、更新料やこのまま同じ金額の家賃を払い続けていくのかどうか、ということではないでしょうか。

ここでは、値下げの家賃交渉の相場について詳しく紹介していきます。

家賃交渉の権利

家賃交渉は無理という言葉も聞きますが、ルールに基づいた訴えであれば借主も家賃交渉の権利を持っていると言えます。「借地借家法」では賃貸増減請求権が認められています。

どういうものかと言いますと、周辺の同等の条件の物件に比べて家賃に差がある場合は家賃交渉することができる、という賃借料に対する権利です。この権利があることで、貸主側も周辺の家賃との比較によって家賃を上げることができますが、借主側も家賃の値下げを願い出ることができます。

5000円など切りのいい金額

契約前の家賃交渉であれば、物件がとても気に入ったことを伝えてみましょう。その上で、「あと○○円安かったら決めようと思う」など明確な金額を提示することが必要です。

交渉時には「だいたいいくら」などの曖昧な表現ではなく、現実的な条件を告げ、はっきりとした金額を言い切ることが大切です。

そのような時は値下げ金額を5,000円、10,000円など切りのいい金額を提示してみたくもなりますが、安易な考えで交渉してみても成功にはつながりません。値下げ相場というものを知る必要があります。

周辺の家賃相場を調べてみて希望の物件の家賃が高いようであれば、交渉の余地があります。

家賃から割り出す値下げ相場

家賃交渉を考えるなら、事前準備として家賃の値下げ相場を知ることは大切です。値下げ相場は賃料の5%と言われています。8万円の家賃でしたら4,000円下げられる可能性があるということになります。

ただし、全てに当てはまるとは限りません。部屋に対して何かしらのマイナスポイントを見つけることができれば、それ以上の値下げの可能性があります。入居後の家賃交渉も可能ではありますが、入居直前に交渉してみることが大切です。

また、敷金・礼金が0円の物件を見かける時があります。これは入居してもらうための大家の対策である場合が多いので、交渉しやすい物件と言えます。

マイナスポイントを調べる

気になる物件にマイナス要素がないか注意深く調べましょう。値下げ交渉にはそれなりの根拠が必要です。物件・条件良好の物件の交渉は難しいと考えましょう。

駅やバス停、商店街から遠い、日当たりや風通しが悪い、隣人、周りに工場などのマイナス環境がないか、騒音はどうか、水回りの不具合などの細かい部分ではいくらでもあります。物件の質がどこか納得いかないものでしたら、安くなる可能性があります。

伝える際には、「少し古さを感じているが、駅も近いので住んでみたい」「駅から遠いが、家賃も安く、静かで環境がいいので長く住みたい」など、マイナス要素をフォローする伝え方でこちらの考えを言うと相手から承諾してもらい易くなります。

家賃交渉のタイミング

皆さんは、家賃の交渉において適切な時期があることをご存知でしょうか。契約前、更新前、更新時以外にわけて家賃交渉のタイミングを紹介します。

契約前の家賃交渉

契約前の家賃交渉で値下げができればベストです。そのためにはしっかり下調べしてみましょう。調べるのは周辺の家賃相場、そのマンションの別の部屋の家賃が低くなっていないか、居住前に見つけられそうなマイナス要素、その部屋の空き室期間です。

家賃相場を知って、周辺の物件より高い場合はその旨を伝えてみましょう。物件を交渉に持ち込むのは無理がありますが、マイナス要素イコール交渉の余地があるということになります。

また、空き室期間が3カ月以上であれば家賃交渉できると判断して大丈夫でしょう。ただし、強引な家賃交渉は審査の障害になる可能性がありますので、コミュニケーションを取りながらの交渉にしましょう。

値下げに繋がる理由がなくては、基本的には家賃交渉は難しいと心得ましょう。

更新前の家賃交渉

もう一つのチャンスの時は契約更新前です。更新前には、同じマンションの部屋の家賃が下がっていないか調べてみましょう。ただし、家賃交渉時に他の部屋の家賃が下がっていることには、触れないようにしておきましょう。わざわざ口にしなくても、相手は家賃の差を思い浮かべることでしょう。

また、引っ越した人が近隣にいた場合も、その後の部屋の空き室期間などを把握しておくのも良いでしょう。契約前と同様、3カ月以上空き部屋になっているようなら家賃交渉に踏み切ると有利です。

このような時、近所の人の顔も知らないというのは情報不足を招きます。そのため、近所の人と情報交換しておくことも大切です。

更新時以外の家賃交渉

可能であれば、契約する時期を選んで家賃交渉すると良いでしょう。物件が出回りやすい繁盛期は、家賃交渉に不向きです。この時期はゆとりがある場合など、貸主は値上げも考えることがありますから、控えた方が得策です。

1月~3月が繁盛期に当たるので、この時期は難しいと言えます。4~6月は徐々に動きが収まってくる時期です。空き室がある大家は焦りを感じ、家賃交渉に応じてくれる場合もあります。まずまずの時期といえるでしょう。

7~8月は異動が少なく閑散期に当たるので、家賃交渉に向いている時期です。9~10月は動きが出て物件は充実しますが、その分交渉には難しい場合もあります。11月~12月は繁盛期の前なので、場合によるでしょう。

基本は、需要の少ない時期を狙うことです。つまり、最も家賃交渉の成功率が高まるのは夏季でしょう。また、引っ越しで入居者が減っている時期も家賃交渉にはチャンスの時です。

家賃交渉の失敗体験談

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初回公開日:2018年04月11日

記載されている内容は2018年04月11日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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