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家庭菜園での人参・人参の葉の育て方|種/苗/切れ端

更新日:2020年08月28日

人参の育て方について、種類の選び方から用土作り、種まきや施肥間引きなどについて、畑での育て方や冬場のトンネル栽培での育て方、ヘタから再生させる方法などについて解説します。根菜類でもある人参の葉が、実は食用に使用できることもご紹介します。

家庭菜園での人参・人参の葉の育て方|種/苗/切れ端

家庭菜園(プランター)での人参の育て方

品種

不可能ではありませんが、一般的に出回っている、三寸人参や五寸人参をプランターで育てるには無理がありますので、ミニ人参と呼ばれる品種がです。極早生で糖度が高いピッコロや、生食としてサラダや付け合わせに適しているベビーキャロット、草丈が低く、立性で密に栽培できるパックン丸などといった種類がよいでしょう。

いずれの種類も、70~90日で収穫可能な、比較的育てやすい品種になります。

使用するプランター選び

人参は深く根を張る植物ですので、プランターを使用する場合は深型タイプのプランターを使うのが育て方のコツとなります。プランター以外でも、植木鉢や土嚢袋、米袋などでも育てることは可能ですが、その場合は、深さ25センチメートル以上のものを使用しましょう。

土づくり

人参は根が深く伸びる野菜ですので、耕土が深く、保水力があり、排水性の良い土が栽培に適しています。また、人参の生長点である根の先端部分に障害物が触れると、又根(人参の根の部分が二股に分かれる状態)になってしまいます。用土中の塊や石、植物の残渣(残りかす)などは丁寧に取り除き、障害物のないよう耕しておきましょう。

水やり

人参は、水やりに育て方のコツがあるといってもいいくらい、水やりにポイントがあります。土の表面が乾いたら、プランターの排水口から勢いよく水が流れるまで、たっぷりと与えましょう。乾燥させ過ぎても、過湿過ぎても根の質が落ちるので、適度な湿り気を心掛けましょう。

ただし、種まき直後については、発芽するまで土を乾燥させないように水を与えましょう。その際には、プランターを日当たりのよい場所に置いて育てることも忘れないようにしましょう。

肥料

人参は肥料の少ない土地でも育ちます。また、未熟な肥料があると又根(人参の根の部分が二股に分かれる状態)になる原因にもなりますので、種まき直前の施肥は避け、早めに元肥を入れて耕しておきましょう。

追肥は、2回目の間引きの後、株間とプランターのふちに少量の肥料を施します。それから以後、2週間に1度を目安に追肥を行いましょう。

間引き

人参の間引きは、3回行います。幼苗期は成長が遅いため、急いで間引かず、葉と葉が触れ合うようになってから間引いてやるのが、育て方のコツとなります。

1回目の間引きは、本葉が1~2枚になった頃で、その頃の株間は2センチメートル程度とします。

2回目の間引きは、本葉が3~4枚に成長したころに行います。株間も3~4センチメートルに広げるのがポイントとなります。よく整った、生長の良い株を残すようにしましょう。また、2回目の間引きを行った後に、残した苗がぐらつかないように土寄せを行い、生長を促すために追肥も行うようにしましょう。

3回目の間引きは、本葉が5~6枚に成長した頃に行います。株間を10センチメートル程度確保するように、不要な苗を根元から抜き取りましょう。3回目の間引きの時も、2回目のときと同様、土寄せと追肥を行うようにしましょう。

畑での人参の育て方

人参は連作障害が起きにくい作物ですが、前述にあるように、根の先の生長点にちょっとした障害物があったり、未熟な肥料があったりすると、人参の根の部分が二股に分かれる又根の状態になります。

畑で人参を育てる場合、前作(人参を育てる前に育てていた作物)を早めに片づけて、完熟たい肥を1平方メートルあたりに4~5握り、石灰を1平方メートルあたり大さじ3杯を、作付けする半月以上前に施肥しておきましょう。

虫害はネマトーダに弱いので、ネマトーダが多発する土壌は避けましょう。

冬の人参の育て方

冬に人参を育てる場合は、小さなビニールハウスのようなものを作って育てる、「トンネル栽培」と言う方法になります。育てる品種の選び方や、用土の作り方などについて、以下のように注意点があります。

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初回公開日:2017年12月09日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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