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家庭菜園での人参・人参の葉の育て方|種/苗/切れ端

更新日:2020年08月28日

人参の育て方について、種類の選び方から用土作り、種まきや施肥間引きなどについて、畑での育て方や冬場のトンネル栽培での育て方、ヘタから再生させる方法などについて解説します。根菜類でもある人参の葉が、実は食用に使用できることもご紹介します。

家庭菜園での人参・人参の葉の育て方|種/苗/切れ端

品種の選び方・用土の作り方

人参は10℃以下の低温に当たると、種を残すために花を咲かせる「とう立ち」という働きをします。種を選ぶ際は、とう立ちの遅い「晩抽性」の表記があり、トンネル栽培に適した品種を選びましょう。

育てる場所には、苦土石灰をまんべんなく撒き、又根を防ぐためにも深く耕し、根の生長に支障が出ると思われる障害物は取り除くようにしましょう。肥料は、牛ふんたい肥と化成肥料の2種類を撒き、土とよく混ぜ合わせましょう。

区画の外側の部分を掘り、10センチメートル程度の高さに畝立てをし、立てた畝の表面を平らにならしましょう。

種蒔き

種蒔きは、通常の栽培同様、溝を作り条播きをする方法になります。種を蒔いた後に、畝全体に不織布を被せ、端を止め具などで固定しましょう。この作業を加えることにより、保湿と保温の効果が得られ、発芽率が上がります。

不織布で覆った畝の上から、たっぷりと水を与え、双葉が開くまでこの状態で育てましょう。

トンネルの作り方

アーチ状に曲げることのできる支柱を、2メートル間隔で刺します。アーチの列を作った後、畝の長さより2メートルほどの長さの、トンネル用のシートを掛けます。両端はねじって、固く結び留め具でしっかりと固定しましょう。

シートの裾は、隙間ができないよう、足で踏みながら土で埋めます。その後、シートが飛ばされないよう、トンネルの上から、もう2本の支柱で押さえましょう。

トンネル作成後の育て方

トンネル作成後の、株の間引きや追肥、土寄せなどについては、通常の育て方に準じる方法で問題はありませんが、トンネル内の温度管理には注意が必要です。トンネル内の温度が上がりすぎると株が傷みますので、内部の温度が35℃以上にならないよう、換気をしましょう。

4月中旬頃になったら、トンネルを外し、露地栽培に切り替えます。品種にもよりますが、収穫は5月の終わりごろが目安となります。

人参の葉の育て方

根菜類(根を食べる野菜)のイメージもあってか、人参の葉を食べるというイメージは中々ありませんが、人参の葉はビタミンやミネラルを豊富に含む緑黄色野菜で、てんぷらやおひたし、炒め物などで美味しく食べられる食材です。

防虫ネットを被せて栽培することにより、無農薬で育てることが可能となりますので、葉も食材として利用する場合は、防虫ネットを使用しましょう。また、育てている際に間引いた葉も、無農薬でしたら美味しく食べられますので、利用しましょう。

種からの人参の育て方

種蒔きの時期

春の種蒔きは3月中旬から5月上旬、夏の種蒔きは7月中旬から8月中旬が適しています。その中でも、7月中旬に種蒔きをして冬に収穫して育てたものが、味が良くなるのでです。

種蒔きの方法

人参は移植できないので、土壌へ種を直播して育てます。発芽率は低い野菜ではありますが、集団で種まきをすると、発芽率が良くなりますので、条播きにしてある程度育ってから間引くという育て方をします。

種を蒔く時は、棒などを使い、深さ1センチメートル程度の溝を作り、1センチメートル間隔で植え付けます、条間は20センチメートル以上あけて植えましょう。土をかぶせる時は、指でつまむように、薄くかぶせるようにしましょう。

人参の種はとても小さいので、種がコーティングされている「ペレット種子」と呼ばれているものを利用すると、植えやすいのでです。

切れ端やヘタからの人参の育て方

家計節約の観点からか、ネギや豆苗などに代表されるような、再生可能な野菜の切れ端などを栽培し、再生させるという傾向が増えつつありますが、人参にもその可能性があります。

人参をヘタから育てる場合は、調理時にヘタの部分を2~3センチ残してカットするようにしましょう。その部分が再生させるための苗となります。育て方は水耕栽培が向いています。切り口が水に浸かる程度の浅さで育てましょう。

再生栽培中は、菌の繁殖に注意が必要です。再生中の人参のヘタにカビが発生した場合は、その苗は捨てるようにしましょう。また、夏場は水が腐りやすいので、1日2回程度を目安に交換しましょう。水を交換する際に、人参および使用している容器のぬめりを、しっかり洗い流すのが、育て方のポイントとなります。

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初回公開日:2017年12月09日

記載されている内容は2017年12月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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