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カナブンの幼虫の特徴・駆除方法・飼育方法・見分け方|エサ

更新日:2020年02月15日

果樹や野菜、花を育てているとどこからか飛んできてその土に卵を産み付けるカナブン。育てている植物が急に元気がなくなった時に植木鉢をひっくり返すと中から出てくる幼虫。植物の根や葉を食べているのは実はカナブンの幼虫じゃなかった!害虫の正体を紹介します。

カナブンの幼虫の特徴・駆除方法・飼育方法・見分け方|エサ

カナブンの幼虫は植物の根や葉を食べる害虫ではなく、益虫であるということを紹介しましたが、虫が苦手な方にとっては植木鉢を動かしたら下から幼虫が出てきた、というのは気持ちのよいものではありません。殺虫剤を使うのが一番簡単な駆除方法ではありますが、できるだけ農薬を使わずに駆除したい方や、無農薬で野菜などを育てている方におすすめの駆除方法を紹介します。

水責めで駆除する

これは小さな植木鉢やプランターで植物を育てている方に有効な方法です。植木鉢やプランターに水を張った一回り大きいバケツなどに沈めます。しばらくそうしていると、土の中の幼虫は苦しくてぷかぷか浮かんできます。

この方法はコガネムシなどの害虫に限らず、土の中に住むネキリムシなどの害虫にも効果的です。また、植物をそっくり水に沈めてしまえば、葉に付いたしつこいアブラムシや毛虫、ナメクジなどの害虫の駆除もできます。

しかしこの水に沈める方法は益虫であるカナブンの幼虫まで全て駆除してしまいますので、植物に付いた虫を全て駆除したい方にはおすすめです。

捕殺と植え替え

植木鉢やプランターの土の中にコガネムシなどの害虫が発生した場合は、やはり手間はかかりますが、数が少ないうちは見付け次第捕まえて駆除することが一番確実で、植物にとっても安全な駆除方法です。害虫が大発生してしまった時は植木鉢の中の土をきれいに入れ替えて、根本に付いていることが多い幼虫を捕殺して植え替えをします。

さらに新しく卵を産み付けられることが無いように、植木鉢の土の表面をぴったりと覆うことのできる「コガネムシの幼虫カバー」などの保護シートを掛けます。土の表面を覆うので雑草が生えるのを防ぐこともできます。

害虫のコガネムシと益虫のカナブン

カブトムシやクワガタムシに比べて地味で、コガネムシとそっくりな見た目で害虫と間違われ嫌われてしまうカナブンですが、土から掘り出されて慌ててひっくり返りもぞもぞと動く姿や、他の昆虫と争わず素早く飛び立ち、安定した高い飛行能力で自在に空を飛び回るなど、調べてみると興味深く意外と可愛らしいカナブン。

そんなカナブンとコガネムシとハナムグリの成虫の見分け方を最後に紹介します。コガネムシはキラキラと金属的なきれいな輝きがあり、体も顔も全体的に丸みを帯びています。一方カナブンはコガネムシのような金属的な輝きは無く、体はやや平たく四角い形の顔をしています。ハナムグリはカナブンに比べてさらに平たい体をしており、白い斑点のような模様があるのが特徴です。

それぞれ違う虫なのに「コガネムシ」と一括りにされてしまうこの身近な3種類の昆虫たち。今度見かけたらじっくりと観察してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2018年02月07日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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