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カナブンの幼虫の特徴・駆除方法・飼育方法・見分け方|エサ

更新日:2020年02月15日

果樹や野菜、花を育てているとどこからか飛んできてその土に卵を産み付けるカナブン。育てている植物が急に元気がなくなった時に植木鉢をひっくり返すと中から出てくる幼虫。植物の根や葉を食べているのは実はカナブンの幼虫じゃなかった!害虫の正体を紹介します。

カナブンの幼虫の特徴・駆除方法・飼育方法・見分け方|エサ

カナブンとよく似た姿のコガネムシの幼虫と、クワガタやカブトムシの幼虫の見分け方を紹介します。

コガネムシ

色や形、大きさともにコガネムシの幼虫とカナブンの幼虫はとてもよく似ています。違いはカナブンの幼虫がコガネムシの幼虫よりも頭が小さく、体にはたくさん体毛が生えています。

さらに土から出した時に、コガネムシはすぐに体制を整えてお腹を下にし、6本の脚で体を引きずりながら移動するのに対して、カナブンの幼虫は背を下にしてひっくり返ったまま移動します。

クワガタ

クワガタの幼虫とカナブンの幼虫の見分け方は、カナブンの幼虫の顔が薄茶色をしているのに対し、クワガタはオレンジ色をしています。またカナブンの幼虫に比べて立派なアゴがあるなどの違いがあります。

カブトムシとその他の幼虫

カブトムシの幼虫はカナブンの幼虫と比べて体も大きく、クワガタの幼虫のような立派なアゴがあります。コナラやクヌギの落ち葉が堆積した場所や腐葉土の中で見付けることができます。カブトムシの幼虫とカナブンの幼虫はどちらも腐葉土などをエサにして生活しているので同じ場所で見付かることがあります。子供がカブトムシの幼虫を見付けたと言って育てていたら、実はカナブンだったというような話もよく聞く話です。

カナブンと同じように幼虫の時は腐葉土などをエサとして、成虫になると花の花粉を食べたり蜜を吸う虫にハナムグリがあります。カナブンとハナムグリの幼虫もとても良く似ています。成虫になっても姿はそっくりです。

カナブンの幼虫にはどんな特徴がある?

カナブンとコガネムシ、クワガタムシやカブトムシとハナムグリの幼虫との違いを紹介しました。では、カナブンの幼虫にはどんな特徴があるのでしょうか。腐葉土を分解して植物の成長によい土作りの手伝いをしてくれるカナブンと、根や葉を食べてしまう害虫であるコガネムシ
とを混同してしまわないように、カナブンの幼虫の特徴を紹介します。

大きさ

カナブンの卵は1.5㎜くらい、幼虫の大きさは3㎜~5㎜くらいです。コガネムシの幼虫と大きさはほとんど変わりません。コガネムシやクワガタムシ、カブトムシの幼虫に比べて体毛が多いことが特徴です。体全体に茶色のふわふわした体毛がしっかりと生えています。

顔は体に対して小さく、体に顔が埋もれている印象を受けます。また顔の横にはっきりとした目のような茶色の模様があり、これはコガネムシやカブトムシなどには無い特徴です。カナブンの幼虫は体毛と顔の大きさ、顔の横の模様で見分けることができます。

歩き方

カナブンの幼虫はお腹を下にして歩くことができません。お腹を上にして背中で歩く「背面歩行」をします。プランターや植木鉢をひっくり返して幼虫が出てきた場合は、歩き方を観察してください。コガネムシはお腹を下にして歩き、移動速度も早くすぐに土に潜ろうとします。

一方カナブンは、土から出るとひっくり返り、背中を使って歩こうとします。移動速度は遅く死んだふりのようにしばらく動かないこともあります。

時期など

カナブンは本州から四国、九州および各離島に生息する体長約22㎜~30㎜の昆虫です。卵から幼虫の間を土の中で過ごし、さなぎになって気温が20℃を超える6月頃に地上に出てきます。成虫になり地上に出てきたカナブンはクヌギやナラの木に樹液を吸うために集まります。

クワガタムシやカブトムシのように強いアゴや角を持たないカナブンですが、その分飛行能力がとても高く飛行方法に特徴があります。カブトムシなどは外側の固い羽を全開にして飛ぶのに対し、カナブンは外側の羽根を開かずに後ろ羽を出して羽ばたいて飛ぶことができます。そのため足場が無くても飛び立つことができて、危険が迫った場合にも素早く飛び立ち逃げることができます。

成虫は越冬ができないので8月の終わり頃になると交尾をし、土の中に卵を産んで一生を終えます。

カナブンの幼虫の駆除におススメの無農薬の殺虫方法

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初回公開日:2018年02月07日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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