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真鍮のアクセサリーの手入れの方法と重曹・酢で手入れする方法

更新日:2020年08月28日

真鍮は硬く、丈夫なため、5円硬貨を造る際にも使用されます。真鍮のアクセサリーは、簡単に手に入る、重曹や酢、レモン汁などでも手入れができます。真鍮のアクセサリーの変色や緑青ができたときは重曹などで磨くことで簡単に美しい状態に戻すことができます。

真鍮のアクセサリーの手入れの方法と重曹・酢で手入れする方法

真鍮に表面コーティングしてあるものはどんな手入れ?

透明のラッカーなどで真鍮の表面を保護しているものがありますが、永久的なものではなく時間と共にクリアーコーティングした部分が剥がれ、下の真鍮が酸化し始めます。コーティング自体もクリアーラッカーや透明のマニキュアなどを使用しているものもあります。

真鍮にクリアーコーティングしているものの手入れは、コーティングに傷をつけないように柔らかい布で乾拭き程度にとどめておくことです。重曹などでの擦り洗いや金属磨きの布で磨くとコーティングが剥がれたり、曇りの原因になります。また、薬品や酢を使った洗浄はコーティング自体の変質や変色につながる場合があります。

真鍮を酢やレモン汁で手入れしてみよう。

真鍮の新品のような輝きを取り戻すのに一番簡単な方法としては、お酢やレモン汁などの酸性の液体に5分~1時間程度漬け、柔らかい布か指で擦り洗いし、その後水洗い、乾いた柔らかい布で水分を拭き取ります。

家庭にある食酢を使用する場合は、砂糖などが入っていない物を使用しましょう。レモン汁も果汁100%の物であれば使用できます。漬け置き時間の目安は、汚れの程度と漬け置いた後に指でそっと擦った際に黒い汚れが取れるかで判断しましょう。

購入時のピカピカとした光沢のある状態にしたい場合は、金属磨き用の布でやさしく拭いてやると新品の輝きにもどります。

真鍮のカトラリーはどうやって手入れすればいい?

無垢の真鍮カトラリーは、使用後は速やかに食器用洗剤と柔らかいスポンジで洗い、よく水気を拭き取って保管しましょう。食品や水分が残ったまま放置すると、その部分のみが黒く変色し、まだら模様になってしまいます。

黒ずみが気になる場合は、前述の重曹でのお手入れをしましょう。食品基準の重曹や酢、レモン汁であれば人の口に入る前提で作られている物のため、手入れに使用する際も安心です。

真鍮はカトラリーだけでなく、キッチン用品で使用されているのを度々見受けられます。金やプラチナ、シルバーほど高価ではないけれど独特の輝きのある真鍮を生活に取り入れてみましょう。

真鍮の鍋はどうやって手入れする?

真鍮の鍋は非常に硬く、熱伝導も良いので使い勝手が良い調理道具です。使用後は食器用の中性洗剤で水洗いし、水分を拭き上げてから自然乾燥させましょう。スポンジや洗剤は研磨剤の入っていない物を使用しましょう。

きちんと手入れをしていれば、使い込むにしたがって味わいのある色に育っていきます。定期的に真鍮磨きのクリーナーで手入れをすると、輝きを取り戻せます。

緑青がついてしまったときの手入れは?

真鍮製品に時折みられる緑色のカビのようなものが緑青(ろくしょう)です。大仏様や寺院の建物が緑色をしているのを見たことがある人は多いでしょう。昔は猛毒があると言われていましたが、昭和後期に他の金属と毒性は変わらないことが実証されました。

緑青は銅や真鍮が水分、塩分、酸化により生成する錆のようなものです。鉄の錆とは違い、緑青は簡単に落とすことができます。緑青ができた真鍮製品は重曹や、酢に塩を加えたものでこすり落とすと簡単に落とせます。市販の真鍮クリーナーを使うのもいいでしょう。

この時注意が必要なのは、緑青を落とすことに夢中になり、真鍮自体に傷をつけないようにすることです。ワイヤーのような硬い毛のブラシを使用したり、研磨剤入りのスポンジやスチールウールなどは使用しません。

真鍮は、手入れが簡単なこともメリットの一つです。変色や黒ずみ緑青ができることを怖がらずに普段使いし、正しい手入れでながく愛用しましょう。

真鍮製品は丈夫で扱いやすい!

真鍮は丈夫で硬く、磨けば何度でも美しい姿に戻ることができます。手入れの方法も一手間かければいいだけで、高価な器具を必要としたり、危険な薬品が必要な物ではありません。また、真鍮製品の手入れの方法は難しい技術や専門的な知識を必要とするものではありません。

真鍮製品は手入れをしながら大切に扱えば長い期間ずっと使い続けることができます。

真鍮ライフを楽しもう!

このように、真鍮は身近にある金属で、特別に取り扱いが難しいわけでも、手入れに技術が必要な物でもないことがわかりました。ただ、じっくりと長い時間をかけて共にいるだけでもあなただけの唯一の真鍮となります。

私の周りでは、真鍮の使われている製品は、意外とたくさんあります。ドアノブや額縁の四隅に補強でついている金具。ペーパーウェイトやネックレス、食器やカトラリー、ベルトのバックルが真鍮の物もありました。仏壇でお参りする際にちーんちーんと鳴らす「おりん」も真鍮でした。あなたの周りにも、きっと真鍮はあります。

真鍮は少しずつ経過とともに古色に染まっていきながら、変わらずに生活に溶け込んでいます。今回発見した真鍮の知識を元に、時々手入れをし、その色味や質感、重みを感じて行きましょう。

初回公開日:2017年10月13日

記載されている内容は2017年10月13日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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