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観葉植物としての苔の育て方のポイント|土/水やり/肥料

更新日:2020年08月28日

観葉植物としても苔の育て方について、観葉植物としての苔玉の作り方や、室内での苔の育て方、寿水槽や鉢での育て方について解説。また、庭での育て方や石などでの育て方についても解説。苔玉での育て方については、土の配合や苔の貼り方なども、細かく解説。

観葉植物としての苔の育て方のポイント|土/水やり/肥料

室内で、苔を上手に育てる育て方のポイントは、苔の種類による日当たり、土選び、水やりの3つが主なものとなります。

苔の種類による日当たり

苔も光合成を行いますので、苔を育て方において、日当たりは重要となって来ます。しかし、その日当たりも苔の種類によって、それぞれ変わってきます。

スギゴケやハイゴケ、フデゴケなどは1日のうち、半日ないし数時間の日当たりが必要なのに対し、ヒノキゴケやホソバオキナゴケなどは、1日中薄暗くても育ちます。苔の種類によって、室内のどのあたりに置いたほうがいいのかを、考えながら置くようにしましょう。

土選び

苔の種類や育てる環境によって、苔の育て方における土選びのポイントは、保水性、排水性、通気性の3つになります。

園芸店などで市販されている、「鉢植え用の土」使用が、初心者にも手軽な育て方になりますが、黒土・赤玉土・鹿沼土・荒木田土・川砂などをベースに、土に栄養を補うものとして、ピートモス・バークたい肥・バーミキュライトなどを追加し、ブレンドするのも面白いでしょう。

湿ったところが好きな種類の苔を育てる場合は、保水性の高い土をつかってあげ、乾燥に強い種類の苔を育てる場合は、排水性の高い土を使ってあげる、といった具合に、苔の種類によって、土のブレンドを変えることが、育て方のポイントとなります。

水やり

室内で苔を育てる場合、水やりのタイミングとしては、苔のそのものの様子を見て、縮れたり白っぽくなり乾燥した状態になっているときや、土が乾燥し、乾いている時などになります。

水のあげ過ぎは、苔の変色を招いたり、カビの発生を招いたりします。また、勢いよく水を掛け過ぎるのも、苔の育て方としては、あまり芳しくないので、ジョウロや霧吹きなどで、やさしくあげるようにしましょう。

また、日当たりの良いところで育てている場合、苔が水分で蒸されて、傷んでしまうことがあるので、日の当たり過ぎへの注意が必要となります。

山苔の育て方

一般的に山苔とは、園芸店で販売されているホソバオキナゴケや、アラハシラガゴケなどを指します。用土は、赤玉土や砂、ピートモスなど、栄養のない素材の用土をブレンドしたものを使用しましょう。植え付ける場合は、山苔と用土を密着させ、定着させることがポイントです。

水やりの方法は、水を掛けるよりも、空気中の湿気の多い場所に置く方が山苔にとってより良い方法となります。水やりをする場合は、朝か夕方に行うようにしましょう。日中の水やりは、苔が蒸れを起こすので、避けるようにしましょう。

山苔は、とてもデリケートな苔で、湿度や温度が安定している場所に置くことが、育て方のポイントとなります。乾燥や寒さに強く、半日蔭のような場所でも育ちますが、温度変化の少ない、明るい日陰の方がよいでしょう。また、室内の場合は、レースカーテン越しの窓辺など、直射日光が直接当たらない、明るい日陰に置きましょう。

庭の苔の育て方

庭で苔を育てる場合、庭での苔の育て方というより、苔庭の管理の方法と言った方が近くなります。庭に苔を植え付ける場合、マット状の苔を貼りつける「貼りゴケ」と呼ばれる方法と、苔の粉末を蒔く「蒔きゴケ」と呼ばれる方法の2つが、主な方法となります。

庭土に川砂などを混ぜ込み、水はけと水持ちのバランスの良い土壌を作った上に、苔を植え付けます。初心者には、苔マットを植え付ける方法の方が、比較的やりやすいでしょう。

庭で育てる場合、水やりや日当たりなどのケアの他に、除草・目土入れといった作業が、必要となります。除草は、草丈が低いうちに、抜きましょう。抜く時に、根元にしっかりと手を添えて、真上に弾く抜くようにするのがポイントです。

目土入れは、梅雨明け直後や冬に入る前など、乾燥しやすくなる前に行うと効果的です。

水槽の苔の育て方

水槽やボトルなど、テラリウムとして苔を育てる場合の育て方は、大粒のハイドロボールを敷いた上に、赤玉土や鹿沼土を入れ、その上から、小粒のハイドロボールやバーミキュライトを入れた後、苔を敷き詰めます。観葉植物を一緒に植えると、見栄えも良くなります。

簡単にしたい場合は、ハイドロボールを敷いた上に、観葉植物の土を敷くだけでも大丈夫です。水やりは、表面が乾いたときに、霧吹きで吹き付ければ大丈夫です。

水槽などは、匂いがこもりやすいので、匂いが気になる場合は、用土に活性炭など、匂いを吸着させる成分のものを、混ぜ込むとよいでしょう。蓋つきの水槽で育てている場合は、最低でも、2~3日に1回はふたを開けて、空気の入れ替えを行うようにしましょう。

冬場はそれほど気にしなくても問題はありませんが、梅雨時や夏場などには、カビの発生や換気に気を配ることも、水槽などで、苔を育てる育て方のコツとなります。

鉢の苔の育て方

鉢での苔の育て方は、鉢そのものの、特性を活かした育て方で、苔の管理を行うようにしましょう。

室内・室外など、いろいろな場所へ置くことはできますが、夏の冷房や冬の暖房には注意が必要です。また、風がないと、蒸れて枯れてしまうことがありますので、風通しも、重要なポイントとなります。

毎朝水をたっぷりと与え、屋外に置いておきましょう。完全に日陰となる場所では、苔が光合成を行えませんので、風通しの良い、明るい日陰に置きます。室内に置く場合は、数時間程度を目安にしましょう。

石の苔の育て方

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初回公開日:2018年02月07日

記載されている内容は2018年02月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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