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スーツの自宅での洗濯方法|頻度/ネット・洗濯した後にやること

更新日:2020年08月28日

毎日スーツを着るビジネスマン、スーツはドライクリーニングですか?それではスーツについた汗はキレイになっていませんよ。放っておくと菌が繁殖してしまいます。自宅でスーツを洗濯してみませんか?洗濯表示を理解して、しっかり手順を踏めば美しくて清潔なスーツに仕上がります

スーツの自宅での洗濯方法|頻度/ネット・洗濯した後にやること

スーツの自宅での洗濯方法

スーツの洗濯はどのようにされてますか?当然スーツの洗濯はクリーニング店にお任せというのが一般的でしょう。

しかし夏は汗や突然の雨で毎日スーツが臭い…毎週クリーニングを利用すると結構の出費にもなるし、忙しくて持って行くにも取りに行くのも面倒と思いながらもクリーニングを利用していることでしょう。

しかし近頃は“洗えるスーツ”もありますし、自宅でスーツを洗濯すると節約になります。それでは、初めてでも自宅で「スーツの洗濯」を行う方法を詳しく紹介します。

自宅でスーツを洗濯する流れ
①スーツをチェックする
②洗濯表示を確認する
③洗濯ネット、中性洗剤、スーツ用ハンガー、ボトム用ハンガー、アイロンを用意する
④たたむ・洗濯ネットに入れる
⑤手洗いする又は洗濯機で洗う→すすぎ
⑥脱水
⑦アイロンをかける
⑧干す

スーツの洗濯は方法を間違えると取り返しのつかないことになります。正しい方法でスーツを洗濯しないと綺麗なシルエットが台無し、型崩れや収縮、ヨレ、毛羽立ちなどのトラブルが発生するので注意しましょう。

スーツをチェックする

まず最初にスーツをチェックしましょう。

□ポケットの中を確認
お札、小銭、飴やガム、スマホ、名刺入れ、、ハンカチ、メモ...など、ポケットの中に忘れ物はありませんか?

□ほつれやボタンが取れかかっていませんか?
スーツのボタンが取れかかっていたら付け直し損傷は修正してから洗濯をしましょう。損傷が大きい場合は自宅での洗濯はしません。損傷をしたまま洗濯をすると傷が大きくなってしまう恐れがあります。クリーニング店やリフォーム店のプロに相談しましょう。

□カシミヤやシルクなどの繊維は入っていませんか?
洗濯が難しいカシミヤやシルク繊維といった高級繊維が入っている場合は自宅での洗濯はできません。

□洗剤をつけてみて色落ちしませんか?
スーツの裏など目立たない箇所に洗剤の原液を1~2滴つけ、5分位置きます。ティッシュで上からトントンと押さえ、色がついてこなければ色落ちしません。色がつた場合はスーツの洗濯は諦めましょう。

□目立ったシミはありませんか?
目立つシミを取り除く方法はありますが、汚れの種類とそれに合った洗剤の見極めが必要、ハードルが高いのでクリーニング店にお任せしましょう。

□冬物スーツウール100%の場合の、上着やズボンの裏には裏地がついています。特にズボンの膝あたりの裏地と表生地の間の隅に、綿のホコリがよく溜まります。ですので洗濯する前に必ずチェックしましょう。裏返しにして、裏地の上から指でなぞってみるとポッコリと何かが溜まっていりるのが分かります。

またポケットの角にも綿ほこりが溜まりやすいので指や歯ブラシを使ってかき出しましょう。ここまでのケアはクリーニング店ではしてくれません。自宅で豆にケアするのが理想です。

この6つのチェックをクリアしたら自宅でスーツの洗濯をしても良いということになります。

洗濯表示をチェック

スーツ上下の内側についている洗濯表示を見ましょう。スーツの内側ポケットに表示がついてる場合が多いです。現在スーツについている洗濯表示は日本独自の表示です。しかし平成28年12月から国内外の統一表示に変更されます。下の画像は旧と新の絵表示を表しています。

●水が入ったタライや洗濯機のマークがあれば、ドライマークがあっても水洗いできます。
●水温や洗い方の強弱を示している場合は、表示に従いましょう。
●タライのマークにバツ印が付いていれば水洗いできません。
●アイロンにバツ印が付いていればアイロンはかけてはいけません
●アイロンの温度を確認しましょう

スーツの素材を確認しましょう

スーツはどんな繊維でできてるかを確認しましょう。スーツはウール(毛、羊毛と表示もあり)で出来ているのものが多く洗濯が可能です。ウールは保湿、弾力、吸湿、撥水に優れているのでシワになりにくく一般的なスーツに使われます。

キュプラ、ポリエステルという表示は裏地に使われていることが多いです。「ウォッシャブル」と表示があるものは洗濯が可能なウオッシャブルタイプといえます。知らない繊維の表示があった場合は中性洗剤の裏側に表記してある洗っていい繊維の中に記載さてれているか確認が必要です。

またシルク(絹)やカシミヤなどが数%混ざっていて収縮の原因となるので注意が必要です。

スーツを水洗いする頻度

スーツの素材に多く使われているウールはスケールという鱗状のものが覆われています。髪の毛がキューティクルで覆われているのと同じイメージです。

そのウールのスケールを水につけると広がり、広がった状態で擦る、揉むなどの刺激をあたえるとスケール同士が絡み合いフエルト状態になり、乾くと縮みます。また高温なほどスケールは広がりやすく低温になると縮む特徴があります。

こういったウールの水によるダメージから自宅でウールのスーツを洗濯する頻度は少ないに越したことはないといえます。また洗濯の際は最初から最後まで、一定のぬるま湯以下の温度で洗濯をする事がダメージ軽減に繋がり、上手に仕上げるコツです。

スーツには洗濯ネット

スーツを自宅で洗濯する場合、手洗いと洗濯機で洗濯する方法2パターンあります。どちらも、たたんでから洗濯しますが洗濯機の場合はスーツの上とズボン、それぞれ洗濯ネットに入れる必要があります。

洗濯ネットはスーツの上着、スーツのズボンを折りたたんだサイズにぴったりフィットするサイズが中で崩れることが防げるので理想です。ジャケット専用、ズボン専用の洗濯ネットもありますので利用するとスーツの崩れを防げるでしょう。

たたみ方

スーツ上下を洗濯する前には必ずたたみます。たたむことで余分なシワが付くことをふせぎます。たたむときのポイントです。

ポイント1:「汚れが多い部分を表面にする」襟・袖口・裾・ポケット口など、汚れやすい部分を表面に出すと、汚れ落ちがよくなります。

ポイント2:「洗濯ネット・洗い桶の大きさに合わせてたたむ」洗濯機で洗濯するときは洗濯ネットの大きさ、手洗いの場合は洗い桶、洗濯水を溜める洗面台の大きさに合わせましょう。たたんだ形状を最後まで保つことで、伸び・ヨレ・縮み・型くずれ・摩擦を防ぎます。

ポイント3:ジャケットの前身頃のボタンを開ける。ズボンのファスナーとホック、ボタンは閉めます。

ポイント4:スーツの上、ジャケットは床面に前身ごろで背中が上、襟が下で裾が上になるように置き、両肩部分をもち上下半分に折り(背部分同士が密着)ます。前襟開口部が上になります。その上に袖を谷折りにたたみ前身ごろの上にのせます。

左右の袖が重なり、前襟の半分下あたりに袖が横になる感じです。ズボンは蛇腹折で3つ折り、ズボン裾が上に来るようにたたみます。その際、センターラインが両端にきちんとそろえることが肝心です。

スーツ用ハンガー

洗濯の後干すためにスーツのサイズに合った立体的なハンガーを用意します。クリーニング店でもらう薄いプラスチックハンガーやワイヤーハンガーは型崩れを起こしてしまうので使わないようにしましょう。

スーツのズボンは空気の通りをよくするためウエスト部分を筒状にして干します。ピンチハンガーの洗濯ばさみ4つを利用するか、ズボンハンガーを2つ利用するのが良いです。ハンガー同様干す場所も確保しておきましょう。直射日光が当たらない風通しの良い日陰か室内が適した場所で吊るせるフックか棒があることが必須です。

スーツの洗濯に使う洗剤

スーツの洗濯に使う洗剤は「中性洗剤」です。中性洗剤は色落ちの抑制、繊維への負担軽減を重視している洗剤です。ですので、スーツだけではなく普段着でも色落ちさせたくないお気に入りの洋服やTシャツ、汚れていない衣類の洗濯につかうと洋服を長持ちさせることができるので活用しましょう。

中性洗剤は「デリケート衣類用洗剤」や「おしゃれ着洗い洗剤」「ドライマーク用洗剤」「ホームクリーニング洗剤」という名前で売られていることが多いです。スーツを洗濯といってもドライクリーニングではなく、水を使っての洗濯です。ウール以外のスーツの洗濯はチジミの原因になるので気をつけましょう。

中性洗剤を紹介しましょう。最近ではネットでプロ向けのウール専用洗剤「ウールシャンプー」も販売されています。

手洗い洗濯液を作る

初めてスーツを洗濯する方には手洗いをします。洗濯機は途中で何かが起こっても蓋がしまっているので変化に気づきにくく、洗濯機の機能によっては摩擦で生地を傷めてしまう場合があるからです。

洗濯液を作ります。桶や洗面台に栓をしてスーツがつかる程度の水を溜めます。そこに中性洗剤を入れ濃い目の洗濯液を作ります。水と中性洗剤をしっかり混ぜた洗濯液を最初に作っておくことがスーツのダメージを防ぐポイントです。

手洗いスーツを洗う

スーツ上下を洗濯液に入れます。最初、スーツは沈まず浮いていると思いますが優しく上からゆっくり押し洗濯液を浸透させましょう。ポイントは叩かない、揉まない、こすらない事です。

洗濯液がスーツになじんだら、水を加え全体がたっぷりつかる程度の水量にします。「押す」「浮く」また「押す」を10回程度繰り返したら10分そのまま漬けおきします。スーツの上下を入れ替えてまた10分漬けおきします。

きれいな水を何度も入れ替えて泡がなくなるまですすぎましょう。すすぎの水温は冷水か常温、お湯はスーツの生地を炒めるので使わない様にしましょう。脱水は洗濯機の機能によりますが、秒数指定ができるのなら10秒~30秒以内が良いです。無理に絞るとシワや型崩れの原因になるのでやってはいけません。

スーツを洗濯機で洗う

スーツを洗濯機で洗濯する1番のポイントはコース選びです。自宅の洗濯機の操作パネルを確認しましょう。

・手洗いコース
・つけおき洗い
・ドライクリーニング
・デリケートコース
・ドライマークコース
・弱水流コース

上記の名前の洗濯コースがあればスーツを洗濯機で洗濯できます。このような選択コースは洗濯中にドラムがほぼ動かないのでスーツに与えるダメージを軽減した洗濯をしてくれます。洗濯コースを選び、脱水時間を指定、時間指定が可能なら最短時間にしましょう。

洗濯コースを選択したら中性洗剤をある程度水で薄めて洗剤投入口に入れます。これはスーツに原液の洗剤がかかると仕上がりの色にムラがでる場合もあることを防ぐためです。洗濯機に洗濯ネットに入れたスーツ上下を入れます。

なるべくスーツはたたんだままの形で置くことが理想です。水温は冷水か常温で、ふたを閉めてスタートボタンを押して洗濯スタートです。

柔軟剤を使う

洗濯をしたら脱水をかける前に柔軟剤を使いましょう。柔軟剤はすすぎが不要なので手洗いの場合は最後のすすぎ工程で、洗濯機の場合は柔軟剤入れに投入します。

柔軟剤はスーツの風合いを良くしてくれると共にほこりから繊維を守ってくれる役割、消臭効果や殺菌効果があるものもあります。また最近は様々な香りを洗濯することもできますので是非使ってみましょう。

スーツを洗濯した後にやること重要ポイント

洗濯が終わったら干す工程に入ります。自分でスーツを洗濯した時のスーツの仕上がり具合は洗濯が終わった後が最も重要です。

干し方

洗濯機の脱水終了ブザーが鳴ったら即スーツを取り出し、ハンガーに掛けて自然乾燥します。乾燥機にいれて熱風で乾かすのは禁物です。スーツのジャケットはスーツ用ハンガーにしっかり肩口を合わせてかけ手で広げたりシワをたたいて伸ばします。

襟部分も折れ曲がっていないか確認し水分があるうちに叩いてシワを伸ばしましょう。縫い目が少し伸縮している場合は手で少し引っ張りのばします。

スーツ下のズボンは2本のズボンハンガーか洗濯パンチを使って筒状、マネキンがズボンをはいているような形状で立体的に干します。直射日光は避けて、風通しの良い日陰か室内で陰干しします。

スーツのアイロンがけ

スーツを洗濯するうえで1番の難関はアイロンがけです。洗濯の仕上がり具合で強いシワが残った、伸縮したなどのトラブルが発生、そのあとのアイロンがけはかなり高い難易度となります。

アイロンをかける順番と温度

ウールのスーツはシワが伸ばしやすいという特徴があります。これまでの洗濯の工程が問題なく進んでいればアイロンがけも難しくないといえます。アイロンをかける前にあて布を用意します。大き目のハンカチや手ぬぐいといった綿素材のものが適しています。

<アイロンの温度>
綿、麻の生地のジャケットは180〜200℃
ナイロンやアクリルの生地のジャケットは110〜130℃
ウールの生地のジャケットは140〜160℃

アイロンをかける順番

<アイロンをかける順番>
裏地→袖→背中→身頃→ラペル(下襟)→カラー(上襟)

アイロンによってスーツの布に熱が加わると形が変えやすくなり、シワを伸ばすときは、アイロンの熱で布を温めながら整形していきましょう。布の繊維が伸びたあとは、そのまま冷ますとその状態が保てます。

スチームだけを当てる方法

まずはアイロンのスチームを当てますが自宅のアイロンがスチーム機能が付いていない時は霧吹きを用意してください。アイロン台にスーツを広げたら1㎝ほど浮かせてスチームをかけます。霧吹きの場合はスーツに切を吹きかけ1㎝浮かせて熱を伝えてください。

ポイントはアイロン面を直接、スーツに当てないこと、スチームだけを吹きかけることです。シワが強い部分にはアイロン面をもう少し近づけてもいいでしょう。アイロン面が直接スーツに触れないので大きな失敗がないのが特徴です。

最近増えた洗えるスーツやウール素材のスーツの場合はにシワが伸びやすいので、この方法だけでかなりキレイに仕上がります。この段階でスーツの整形が完成すればスーツの洗濯はここで終了となります。とても手軽な方法ですので是非試してみてはいかがでしょう。

アイロンの重みとスチームで仕上げる方法

アイロンの重みとスチームでスーツの整形を仕上げる方法です。アイロンの重みを利用してシワをのばす方法、力は入れません。まずアイロン台にスーツを広げあて布をします。その上1㎝浮かしスチームをかけます。スチームアイロンがないときは霧吹きをかけます。そのあとアイロンの底で布を押します。カチッと整形したい襟やカフス部分、ズボンのタックにこの方法が有効です。

スーツの大きな面のシワを伸ばすにはアイロンをゆっくり軽く滑らせます。アイロンの先端を少し浮かせると上手にゆっくり軽く滑らせることができます。スーツの背中部分や肘、ズボンの折り目など、しっかりと整形したい時にはこの方法がベストでしょう。

肩や袖のカーブのアイロンがけ

プロのアイロンがけにはアイロン馬という道具を使います。アイロン馬は肩や、袖、腰回りの輪にいれて丸みを壊さないようにアイロンをかける台です。アイロン馬もっています。という人はほぼいないと思います。

その場合、丸みのある肩や袖の部分は、筒状に丸めたバスタオルを、腰回りは大き目のバスタオルを丸めてを内側にあて、丸みにそって軽くかけると立体的に仕上がります。これができたら、あなたもプロ並みですね。試してみましょう。

クリーニングより洗濯の方がキレイ?

夏シーズンのスーツは汗をいっぱい吸い込んだ臭い、急な雨で生乾きの嫌な臭いしますよね。そんなスーツをクリーニング店に持って行きドライクリーニングに、実はその汚れドライクリーニングではきれいになっていません。クリーニング店のドライクリーニングは水を使っていない洗濯だからです。

ドライクリーニングは油を使っているので油汚れは落とせますが汗や雨などの水溶性の汚れには効果がありません。また白く浮いた汗染みも取れずらいです。すなわち汗や雨の汚れは自宅で洗う方がキレイになるということです。クリーニング代も節約でき、汗汚れもしっかり落ちるとなれば自宅での洗濯の方が夏場はいいといいことになりますね。

汗染みを落としたい

近年の夏は猛暑期間が長く、毎日スーツを着て営業廻りをしている方には地獄のような夏といえます。スーツといえば一般的にグレーやネイビーといったダーク系の色が多いので熱の汗染みに困っている方も多いのではないでしょうか。

汗染みの白い粉のようなものはズバリ「塩」です。汗染みはすぐ落とさないと繊維の奥に入ってしあうとなかなか落とせなくなってしまうものなのでその日のうちに落としましょう。

スーツのクリーニングは、通常ドライクリーニングなので、水溶性の汗染みにはあまり効果がありません。別途染み抜きをお願いするのが良いでしょう。汗染み汚れは、早く落とす方が落ちやすいので、簡単に自宅できる汗染みを落とす方法を紹介します。

汗染みを落とす方法

□用意するもの
タオル2枚、ぬるま湯

□汗染みの落とし方
①タオル2枚のうちの1枚をお湯で濡らし、しっかり固く絞ります。染みができている部分を丁寧に拭き、拭いた周辺も軽く湿らせます。

②もう1枚の乾いたタオルで水分を吸い取り風通しの良い日陰か室内に吊るして陰干しします。上着の襟元や、脇、ズボンのまたの部分や腰回りなどは汗がかきやすいので、汗染みになる前に定期的にケアをしておくと、スーツも長持ちしますし、夏のエチケットとして気持ちよくスーツを着ることができます。

ウォッシャブルスーツの洗濯方法

ウォッシャブルスーツは自宅で洗うことができます。スーツの上はボタンをはずし、ズボンのホック、ファスナー、ボタンは閉め上下別々にたたんで洗濯しましょう。

必ず水洗い可能か洗濯表示を確認、取扱い絵表示の「洗濯機マーク」 か「手洗いマーク」 を確認してください。洗濯機で洗う場合は洗濯ネットにたたんで入れ、手洗いの場合はたたんで洗います。上記のスーツの洗濯方法を参考に洗濯しましょう。

ネクタイの洗濯方法

気にしていない方も多いですが、ネクタイはとても汚れています。ネクタイは胸の前にあり食事をするときに飛び散ったソースやスープを受け止めています。でも頻繁にクリーニングに出すのは、経済的にも時間もかかります。洗濯方法をしっかり守ることで、自宅で洗濯しても、きれいなネクタイが仕上がるので紹介しましょう。

洗濯できないネクタイの種類

ネクタイはシルク(絹)やウール、ポリエステル等の素材でつくられています。最初は値段が安く、愛用度が低いものから試すことをします。高価なネクタイや大事にしているネクタイはクリーニングに出すようにしてくださいね。シルク100%のものは非常に繊細でデリーケート、扱い方次第では毛羽立ちやすいです。

またプリントものは色落ちしやすいので自宅で洗濯するのは控えましょう。着物の織物素材でできてるネクタイやちりめん、刺繍がある、エンボス加工されているものも扱いが難しいためプロの技術が必要、クリーニングに出しましょう。

ネクタイを手洗い

□中性洗剤を用意
「おしゃれ着用洗剤」「ドライマーク」「中性洗剤」と表示されている洗剤を使いましょう。漂白系の洗剤は絶対使わない事、色落ちしてしまうので注意してください。

□洗面器か洗面台
ネクタイをつけておけるサイズのものを用意しましょう。

□ 綿素材のハンカチか手ぬぐい
ハンカチか手ぬぐいはネクタイに色が移らないように薄い色のものを使いましょう。

□バスタオル
新品より使い古したバスタオルの方が、吸水性が良いのでタオルドライに向いてます。

□ハンガー
ネクタイを干すために使います。折り跡がつかないよう、ネクタイをかける棒は幅広のものが良いです。

□スチーム アイロン
アイロンがけにはスチームが重要になりますので、スチームアイロンを使ってください。

①染み抜き
洗濯する前に、先に目立つシミを落としましょう。
・指でシミを優しく揉む
ネクタイが乾いてる状態で、シミの部分を親指と人差し指で挟み優しく揉みます。生地を傷めるので、力の入れすぎないように。


・シミに洗剤をつける
ハンカチにに少し洗剤をつけ、シミを軽くトントンとたたいて、シミを落とします。洗剤では落ちない頑固なシミの場合はベンジンも効果的ですがベンジンは揮発性や引火性があり、色落ちや輪染みがつく危険性も高いので注意しながら使いましょう。

ベンジンを使用するには難易度が高いので、通気性の良い場所ですばやく作業を行うようにしてください。


②つけおき・ゆらゆら洗い
洗面器に40度前後のぬるま湯を張り中性洗剤をよく溶かし洗濯液を作ります。熱い湯はではネクタイの生地を傷め、変形の原因となるので温度には気をつけましょう。洗濯液にネクタイを浸けます。ネクタイ全体が浸かるよう、ゆっくりネクタイを沈め5分ほどつけ込みます。5分経ったらネクタイをゆっくり揺らし汚れを落とします。洗

濯液の中で泳がすようにゆらゆらを20回ほど繰り返します。強くもんだり、ゴシゴシ洗ったり、擦ったりは禁物です。泡がなくなり水がきれいになるまで何度も水を取り替えて、すすぎましょう。


③タオルドライ・干す
ネクタイの芯地を整えて、バスタオルで優しく包み、タオルドライをします。バスタオルの上に軽く力をかけて、ネクタイの水分を吸い取ったら脱水の終了です。幅広のハンガーにかけたら、直射日光を避けた日陰か室内の風通しのよい場所で、1日干します。

乾いたと思っても芯地が乾いていない場合があるので注意。乾く前にシワを発見しても伸ばしたりしないようにしましょう。


④アイロンをかける
仕上げはアイロンでネクタイの型を整形します。アイロンは150~160度または低温~中温に設定しスチームアイロンモードにします。あて布をして裏側→表側の順でアイロンをかけます。

アイロンのかけ方は直接あてるのではなく、あて布の1㎝浮かせた状態でスチームだけを当てる方法です。


⑤仕上げのアイロン
仕上げのアイロンがけはワイヤーか菜箸をネクタイの中に入れ、あて布をしてスチームをあてます。菜箸を持ち上げネクタイのサイド山の部分にもスチームをあてるとネクタイの両サイドの仕上がりが美しく仕上がります。

スーツをクリーニングに出す時の注意点

スーツを良い状態で長持ちさせるには正しい知識が必要です。クリーニング店はプロだからと任せきりではせっかくの良いスーツもヨレヨレに、なんてことも。ここではクリーニングに出す注意点をまとめます。

スーツの状態を確認する

クリーニングの回数が多いとスーツを痛めてしまうので、スーツの状態を確認し自宅でできるケアをすることが先決です。

□匂い
焼肉屋、たばこの匂いがついている場合はクリーニングに出さないで消臭スプレーをかける。陰干しをして風に当てる。スチームを当て殺菌するなどの方法があるので試してみてはいかがでしょう。

□シワ
スチームをかける、お風呂場につるして湿気を含ませる、霧吹きをかける、アイロンをかける。ズボンの場合はセンターラインが消えてしまうので気をつけましょう。
□ほこりっぽい
ブラシを繊維に沿ってかけると良いです。

スーツの状態次第ではすぐにクリーニングに駆け込まなくてもいい場合がありますね。

マーク

ドライクリーニングできる出来ないのマークです。バツの表示はドライクリーニング不可ということになります。平成28年12月からマークが新しくなります。○の中にPやFが入ったものです。

〇はクリーニングの意味になり中の文字「P」はパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる(溶剤に2%の水添加)。「P」の下に「ー」線があるとパークロロエチレン及び石油系溶剤による弱いドライクリーニングができるという意味になります。

○の中が「F」は石油系溶剤によるドライクリーニグができる(溶剤に2%の水添加)。「F」の下に「ー」線があると石油系溶剤による弱いドライクリーニングができるという意味になります。また○の中が「W」はウエットクリーニングができるが有機溶剤を使わずに、専門家による特殊な技術で行う水洗いのこと。

「W」の下に「ー」線がある弱い操作のウエットクリーニングができる。「=」二本の線は非常に弱い操作のウエットクリーニングができるという意味になります。

クリーニングの頻度

クリーニングに出す回数が多いとスーツは傷んでしまします。スーツをクリーニングに出す頻度は、1シーズンに1回程度を目安としましょう。クリーニングにはドライクリーニングとウェットクリーニングがあります。

ドライクリーニングは有機溶剤で主に油汚れを落とすのに有効なのでマヨネーズや皮脂、油、口紅、チョコレートの汚れはドライクリーニングが良いでしょう。また、水を使わないので型崩れがしにくい手もあります。しかしデメリットもあり、生地が傷む、汗が落ちないなどです。

逆にウェットクリーニングは水性の汚れに効果があります。汗、醤油、お酒、ジュースなどです。しかし小さなクリーニング店では対応していなかったり、失敗の恐れ、料金が高いといったデメリットもあります。汚れを把握してここぞという時に利用するのをします。

料金

スーツ上下のクリーニング料金は相場で1000円~2000円 デラックスコースで平均3000円~となっていて、大手チェーン店、個人経営のクリーニング店では差があります。

スーツ上下1回のクリーニング代が平均の1500円として4着をシーズンごとにかかるクリーニング代は24000円、夏場は1ヶ月に1回以上はクリーニングを利用しているという人はもっとかかっていることになります。

スーツを洗濯して清潔度アップ

スーツはクリーニングを利用せずとも、自宅で簡単に洗濯でき美しく保つことができるということがご理解頂けたでしょうか。特に夏場の汗や雨の汚れはドライクリーニングでは効果がありません。

ビジネスマンにとって、とても重要なアイテム「スーツ」が臭かったり、シワがついていたり、汚れているとなると、仕事ができないビジネスマンに見られてしまいます。常日頃からビシッと清潔なスーツ姿でいるためにも、この紹介した方法を試してみてはいかがでしょう。清潔なスーツは良い仕事をする基本です。

初回公開日:2017年09月28日

記載されている内容は2017年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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