Search

検索したいワードを入力してください

升酒の飲み方の6の手順|升から直接飲む時の3つのたしなみ

更新日:2022年04月11日

あるときは美しいグラスでちびりちびり、あるときはコップでぐいっと、日本酒は、どんな飲み方も良しとする〝器〟の広いお酒です。でも、通となると升酒ではないでしょうか。というわけで、升酒の流儀について説明します。最低限のたしなみとして覚えておいて損はないはずです。

升酒の飲み方の6の手順|升から直接飲む時の3つのたしなみ

手順3:グラスを手に取って飲む

手順2で、グラスを持ち上げても日本酒がこぼれない程度に飲んだら、次は、グラスを手に持って普通に飲みます。せっかく升酒をたしなんでいるのですから、急がず、慌てず、ゆっくり味わいながらいただきましょう。

片方の手にグラス、もう片方の手に升を持つ人もいますが、升はテーブルに置いておくほうがスマートな印象です。

手順4:升の外にグラスを置く

手順3で、ゆっくり日本酒を飲んでいるときは、グラスは、ときどき升の中に戻しますが、グラスのお酒が少なくなったら、グラスをいったん升の外(つまりテーブルに直接)に置きます。

グラスの日本酒を飲み干してからでも大丈夫ですが、いずれにせよ、グラスの底は日本酒で濡れていますから、おしぼりで拭いてからテーブルに置くといいでしょう。

手順5:升のお酒をグラスに注いで飲む

最初にグラスに注いでもらったとき、あふれた日本酒が升に残っている場合は、グラスに移してから飲のが一般的です。もちろん、升から直接飲んでもOKです。厳格なルールがあるわけではないので、好きなスタイルで飲みましょう。

手順6:おかわりは升を変えずに頼む

升酒のお代わりは、升を変えないのが一般的です。お代わりをオーダーすると、店の人が一升瓶などを持って席までやって来て、最初の升の中に置いた最初のグラスに、日本酒を注いでくれます。

店によっては、あるいは、オーダーする日本酒の種類を変えた場合は、グラスだけ取り替えてもらえることもあります。

日本酒通を目指したい人にです!

著者は、『週刊漫画ゴラク』に連載して大になっている漫画『酒のほそ道』の作者、ラズウェル細木さんです。酒や肴にまつわる作品も多いラズウェルさんが、「お酒大好き」「呑兵衛」目線で、日本酒の基礎知識、味わい方、飲み方などを教えてくれる一冊です。

漫画やイラストでわかりやすく解説されているのが特徴で、雑学やうんちくも満載、升酒だけでなく、この際、日本酒について知りたい人にです。

升から直接飲む時のたしなみ3つ

街の飲み屋さんなどでは、升とグラスがセットになっている場合が多いのですが、それが決まりというわけではありません。升酒は、升から直接飲んでもOKです。木升の場合、直接飲むほうが、木の香りが楽しめるという利点もあります。好きなスタイルで飲みましょう。

厳格な決まりはありません。自由に飲んで大丈夫なのですが、升酒をより楽しむため、3つのたしなみを心得ておけば「通」な飲み方ができるでしょう。

たしなみ1:鷲掴みしない

ときどき、升を鷲掴みに持つ人を見かけます。なんとなくワイルドで、男性なら、かっこいいという印象もなきにしもあらずですが、実は、升酒の飲み方として、この持ち方はNGです。

升酒の升は、親指以外の4ほんの指で升を下から支え、親指を升のふちに掛けるようにして持つのが正解です。女性なら、もう片方の手も軽く升に添えてもいいでしょう。

たしなみ2:角から飲まない

升の角に口をつけると飲みやすい気がしますから、そのようにして飲んでいる人もいるのではないでしょうか。いかにも、クイッと飲めそうな印象です。

しかし、その飲み方は流儀に反します。升から直接飲むときは、ふちの平らな部分に口をつけ、すするように飲みましょう。軽く下唇に縁部分をつけ、ゆっくりと口中に日本酒を流し込んでいくのが、通な飲み方です。

たしなみ3:角に塩を盛る

次のページ:升酒で日本酒をより楽しもう

初回公開日:2018年12月12日

記載されている内容は2018年12月12日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related