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【ケース別】老後に必要な生活費|夫婦/一人暮らし別・ゆとりある金額と節約術

更新日:2020年08月28日

老後生活費はどの程度必要となるのものなのでしょうか。年金で、私達の生活は満たされるのか不安な時代です。老後生活費のために節約する姿勢もとても大事です。そのためにストレスも溜めたくはありません。他の人たちは、どのようにこの問題と向きあっているのでしょうか。

【ケース別】老後に必要な生活費|夫婦/一人暮らし別・ゆとりある金額と節約術

老後夫婦に必要な生活費は?

老後において、実際に生活費がどの程度かかるのか、今から把握しておくことはとても大事です。 60歳以上の高齢無職世帯で、夫婦2人の場合、最低レベルで老後生活費は165,000円です。

老後生活費の内訳

老後生活費の内訳ですが、
・食費=60,000円
・住居費=15,000円
・光熱費=20,000円
・交通費+通信費=20,000円
・交際費=30,000円
・医療費=15,000円
・教養娯楽費=25,000円

このように見積もってみました。老後生活費として。お金の使い方は年齢により変容し、40歳の頃と比較をして、減少傾向にあります。老後生活費は家族構成にも違いがあり、 40歳未満では、レジャーや子どもの学校などにかかる交通費が増額することになり、スマホ・PCなどの通信費にも大きな差が出てきます。

40歳の頃、子供さんが何人もいた家庭も、段々と数は少なくなり、 外出や付き合いなど自分たちの楽しみに費やす時間が増えていき、 老後生活費の「教養娯楽費=25,000円」というのは、世帯人員が違っていてもほぼ横ばいです。

老後生活費 食費=60,000円

老後生活費 食費=60,000円というのも、子供さんが巣立っても、ほぼ横ばい状態です。

老後生活費として食費は減るものと考えることができますが、高齢化するにつれて、段々と自炊が大変と思うようになり、 惣菜や宅配の食事などに、頼るようになる傾向があります。その結果、生活費の食事は、若い頃と同じレベルとなります。

老後生活費のレベルを下げるのかなかなか難しい 貯金が必要

老後生活費を考えると切り詰めなければならないと思うものの、いきなり生活水準を下げるのも難しい問題です。 老後生活費のことを考えると、ある程度余裕のある生活をするためには、年金以外にも老後を迎えるまでに、ある程度の貯金が必要ということになります。

老後生活費のため、必要なお金

年金の受給開始年齢は65歳とすれば、おおざっぱに計算して、85歳まで生きるとし、20年間のことを考える必要があります。月165,000円で計算をすれば、年で198万円、20年で3,960万円というお金が必要です。

おそらく実際には、それ以上の生活費を必要とする人たちが多いでしょう。多くの夫婦が、月30万円以上欲しいと考えるのではないでしょうか。老後の生活費以外にも、病気になった時のお金も想定しなければならないですし、老後の果ての葬式代の用意についても、考えておく必要があります。

とにかく、健康を害してしまえば、とたんに生活費の額も膨らんでしまい、それは老後計画の想定内のことです。

老後年金はどの程度?

いずれにしても、老後生活費として頼らなければならないものもは年金です。生活費基盤として年金はどの程度もらうことができるのでしょうか。老後生活費として会社員の方は国民年金に加えて、厚生年金も受けとることができます。厚生年金の場合では、報酬比例という制度を取っています。

現職時代の報酬(収入)が高い人たちは、 多くの保険料を支払うことになりますが、将来もらえる年金額も期待することができます。 老後生活費の逆のパターンもあり、一概にいくらとは言い切れないところもありますが、計算方法が決まっているので、当てはめて計算してみましょう。 (平成15年4月以降 DINKS夫婦の場合)

DINKS夫婦の場合 厚生年金受給額の計算方法

厚生年金受給額の計算方法は、 平均標準報酬額×5.769/1,000(※)×被保険者期間の数式に当てはめて計算します。※報酬比例部分の乗率は、生年月日が昭和21年4月2日以降の方は一律5.769/1,000

平均標準報酬額に関しては算出方法が複雑なので、 ここでは判りやすくするため、平均年収にしました。

夫:20代の平均年収:360万円/30代の平均年収:600万円/40代以降の平均年収:720万円。妻:20代の平均年収:300万円/30代の平均年収:360万円/40代以降の平均年収:480万円。

夫の厚生年金受給額

夫の厚生年金受給額は、22歳で大学を卒業すれば、20代での加入期間8年、30代は10年、60歳の定年設定で40代以降は20年です。

計算式に当てはめると、(360×8+600×10+720×20)×5.769/1,000=134.30232円となり、約134.3万円/年です。

国民年金をしっかり払っていれば、満額の約78万円/年の支払いがあり、 134.3万円+78万円=約212.3万円/年を受け取れます。約17.7万円あたりが月額です。

妻の厚生年金受給額

妻の厚生年金受給額の場合、22歳で大学を卒業したとして、20代の加入期間が8年、30代10年、60歳を定年とし40代以降は20年となります。

上記の計算式に当てはめれば、(300×8+360×10+480×20)×5.769/1,000=89.9 約90万円/年です。

国民年金が満額約78万円/年であり、妻は、90万円+78万円=約168万円/年受け取れることができ、 月額で、約14万円、夫婦で17.7万円+14万円=約31.7万円/月の年金額を得ることができます。

この額ならなんとか生活できる思いも強いのではないでしょうか。ただし、今回ここでお話ししているのは、ガッチリ仕事をしているDINKS夫婦の場合であり、 年収が世代平均程度ある場合です。年金がこの程度あればいいですが、そうでない人たちの方がおそらく多数でしょう。

老後の一人暮らしに必要な生活費は?

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初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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