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ミニマリストの生活スタイル|リズム・生活費・生活必需品

更新日:2020年08月28日

ミニマリストは無駄を省き必要最低限のものしか持たずに生活する人のことを言いますが、徹底的な極限系の人からシンプルライフで簡素に暮らす人までさまざまです。ミニマリストの生活スタイルや生活必需品、生活費など気になる事柄を紹介します。

ミニマリストの生活スタイル|リズム・生活費・生活必需品

ミニマリストというのはどんな人?

ミニマルとミニマムの違いは?

ミニマリスト(minimalist)というと、必要最低限のものしか持たないで生活する主義の人ということのようで、ミニマム(minimum)を人格化したものと思いがちですが、よくみると英語のスペルが違います。ミニマル(minimal)とミニマムとでは何がちがうのでしょうか。

ミニマルとミニマムの意味は日本の辞書では同じ意味になっていますが、英語圏では完全に区別して用いられるそうです。ミニマルは単純に必要最小限、必要最低限度、最も少ないなどの意味で使われるのに対して、ミニマムは「ある定められた範囲のなかでの」最小限という意味で使われます。テストなどの点数の範囲で最低点にミニマムが使われますね。

必要最低限という他のものとの比較がない絶対的なものを主義としますので、ミニマムではなくミニマルを使ってミニマリストと称するわけです。

ミニマリストが現れたのはいつ頃?

ミニマリストの基になるミニマリズムが誕生したのは1960年代のアメリカです。美術、音楽、建築などの分野で、形態や色彩といった装飾的な要素を最小限に突き詰めてシンプルなフォルムにすることを特徴としています。音楽では日本の久石譲や坂本龍一などもミニマル・ミュージックの分類に入ることもあるそうです。

生活のスタイルとしてのミニマリストが日本で知られるようになったのはまだ最近のことです。「ミニマリスト」のGoogleキーワード検索動向をみると、2010年まではほとんど検索されることはありませんでした。2011年から少しずつ検索されはじめ、2014年以降から急上昇して今でも検索数が増え続けています。2015年には流行語大賞にもノミネートされました。「ミニマリスト」という言葉が一般の人たちにも定着しつつあるようです。

シンプリストとの違いは?

ミニマリストと似た生活のスタイルとしてシンプリストがありますが、違いはどこにあるのでしょうか。ミニマリストが一般的には、余計なものを一切持たずに必要最低限の持ち物だけ身の回りに置いて生活する人と言われるのに対して、シンプリストはシンプルですからいろいろなものを単純化する人ということになります。持ち物を少なくすることには必ずしもつながりません。

シンプリストの部屋のなかには、いろいろな生活用品があって品物の数が少ないわけではありませんが、ゴテゴテしていなくシンプルに統一されていてスッキリした感じです。「無印良品」の展示コーナーのような感じでしょうか。

ミニマリストの部屋には必要最低限のものしかありません。がらんとしています。ただ、その少ない品物は厳選されたものなので、個性が強く統一感のようなものは特にありません。シンプリストとはまったく異なる主義の生活スタイルなのです。

ミニマリストの生活スタイル・リズム

ミニマリストには3つのタイプが

ミニマリストといってもひとくくりにはできません。おおまかに分けて3つのタイプがあると言います。

1.極限系ミニマリスト
2.シンプル系ミニマリスト
3.正統派ミニマリスト、金持ち系

日本のミニマリストはほとんどが1か2で、3の人はなかなかいないようです。

極限系の人はミニマリストと呼ばれる以前からあったタイプで、生活の無駄を徹底的に削減する人たちのことです。テレビは持たない、寝袋で寝る、スーツケース1つで生活する、など削減は極限というか極端です。ミニマリストのなかでは発信力、発言力が強い人たちでしょう。

シンプル系の人はミニマリストのなかの多数派で、気に入ったものだけでシンプルに暮らす人や、電力などの光熱費削減からエコ活動を取り入れる人など、極限系にはなりきれない様々な人たちで構成されています。

正統派というのはミニマリスト発祥の地、アメリカのミニマリストスタイルと同じということなのですが、日本で見かけることはまずありません。アメリカの富裕層の人たちがものを持つことの虚しさを感じて、最低限の良いものだけで洗練された生活を始めたのが本来のミニマリストの姿だということです。

「金持ち金使わず」、金持ちほど無駄なお金は使わないということわざもありますが、日本の富裕層の人たちは節税目的なのか経費として多くのものを購入するようで、確かにミニマリストとは縁遠いようです。

住空間の生活スタイルは?

衣食住のうちの「住」の生活スタイルはどうでしょうか。単身者であればワンルームで十分で、都会であれば風呂や洗濯機もいらないようです。必要な時に銭湯やコインランドリーで済ませます。最低限必要なものしかないので、収納スペースも特に必要ありません。ベッドはスペースを占有するので、寝具の上げ下ろしや折りたたみ式のマットレス、寝袋のようなものが活用されています。飾り物もなく、すっきり、さっぱりしたスペース、部屋になっています。

家族でミニマリストというのは結構高い壁があるはずです。同居する家族のベクトルが合っていなければなりませんから、極限系は難しくシンプル系ミニマリストの人たちがほとんどでしょう。ミニマリストとしての生活を自由奔放に実践するために、地方の田舎、自然豊かなところに移住する人たちもいるようです。

家族で生活する場合の工夫として、一部屋を何もないスペースとしておくことがあります。自由に何にでも使える部屋として、読書したり、休んだり、何かを創作したりといういろいろな用途をもった部屋として使うことができます。自由になる空間が贅沢にある生活もです。

食の生活スタイルは?

食生活の面ではミニマリストでも自炊派と外食派の人たちがいます。自炊派の人たちの食生活をみてみましょう。

ミニマリストの食生活で特徴的なのは、自給自足とまではいきませんが根菜類や果物などの家庭菜園、ベランダ菜園での収穫です。食事のメニューは一汁三菜などと決めているミニマリストも多いようですが、朝食、お弁当、夕食に根菜類や果物を添えれば栄養バランスのとれた食生活になるでしょう。

家庭菜園で採れた野菜などは塩だれやごま油、塩麹などを使って自家製調味料にして料理に味を添えてくれるし、何よりも野菜などが日々育っていくのを見るのは楽しいものでしょう。シンプル系ミニマリストの女性や主婦の方を中心とした人たちの格好の活躍の場です。

また、常備菜を活用するのもミニマリストの食生活の特徴と言えます。作りおきしておける常備菜を食卓の一品にするとメニューづくりの悩みも軽減します。常備菜の定番はきんぴらやひじきの煮物、いんげんの胡麻和え、こんぶのつくだ煮など、食欲を助けてくれるものです。必要最低限の食材によるミニマリストの食生活、外食なども必要な時にかしないというのがポリシーです。

衣服に関する生活スタイルは?

衣服というのは部屋の中ならいざしらず、外へ出ればみんなに見られるものです。基本的に清潔感を大切にして、手入れをきちんとします。生活のなかで普段に着る衣服は、体にフィットしたシャツやデニム生地のカジュアルなパンツやジーパン、フラットシューズなどがベーシックな定番のアイテムになります。

ミニマリストが好むのは、シンプルなデザインで色違いでそろえたりして着回しができるものが多いようです。年に何回もないパーティなどのドレスや洋服は、ブラックなどで普段でも着回しができるようなベーシックなものを選ぶか、レンタルで済ませることもあるようです。

どんなにオシャレな洋服でも着回しができずにタンスの肥やしになってしまうようなものは選びません。着ないもの、よれよれになって手入れが不可能なものなどは捨てる、これがミニマリストの衣服に関するポリシーです。

ミニマリストの生活用品・生活必需品

ミニマリストの持ち物は必要最低限のもの、生活用品といわれるものも、これしかないの?とビックリするようなものです。普通の人はいかにたくさんの不要?なものに囲まれているかが解ります。そのなかでこれだけはという生活必需品は何かを見てみましょう。

失くしてはいけない貴重品は?

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初回公開日:2017年08月22日

記載されている内容は2017年08月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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