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雨上がりの除草剤の使い方・除草剤散布後に雨が降った場合の効果

更新日:2020年08月28日

除草剤は芝生をきれいに保ったり、水稲の収穫を確保したりと、とても便利な薬剤です。でも天候や使い方で効果が無くなってしまうこともありますから注意が必要です。その中でも、雨が降っても効果の出る除草剤の使用法などを紹介していきます。

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除草剤は雨上がりに芝生に散布してもいいの?

除草剤には、粒状の粒剤タイプと液体状の液剤タイプの2種類があり、それぞれ違いがあります。まずそれを整理しておきましょう。

粒剤の除草剤は、雑草の根から吸収させるので、雑草が生えてくる前に土に散布しておくのが一般的です。液剤の除草剤は、葉の方から吸収させて枯れさせるので、雑草が生えてしまった後に使うのが一般的です。

特徴に合わせた除草剤の撒き方

両方の除草剤タイプとも、晴れの日に使うことが推奨されています。雨が降ると液状のものは流されてしまい効果がなくなります。粒状のものは大雨などで流されなければよいとされています。

ただし、除草剤成分が他の土地に流されて、そこの植物に被害を与えてしまわないよう注意が必要です。雨上がりなら両方の薬剤でも効果が見込まれますし、使用しても大丈夫です。

除草剤をまくタイミングなどは?

晴れている時でなくても、雨がやんでから使用するならば、液剤でも粒剤でも、水が引けていなくても大丈夫です。

ただし、続けて雨が降るような梅雨時期は注意が必要です。液剤などは特に注意が必要で葉から吸収されることが必要なのですが、雨で新井流されてしまうので、3時間は雨が降らないことを確認することが必要です。

芝生に雑草だらけでは嫌ですねうまく除草剤を使ってきれいに保ちましょう。

除草剤別の雨の前後の効果

雨の前に除草剤を使うのは推奨されていません。特に液状のものは吸収される葉っぱから雨で流されてしまうので効果がなくなりますが、雨上がりならその心配がなく、使用しても効果が見込まれますから大丈夫です。

粒状のものは雨の前でも、大雨で流されるようなときは別として、効果が期待できます。
雨の後は土が湿っていますので、溶けて成分が雑草の根からの吸収がよくなり効果的です。
そして、除草剤の成分などによる種類ですが、以下のように分類されます。

【パラコート系(ジクワット)】
パラコート系の除草剤は、除草剤のなかで最も毒性が強い除草剤で、植物はすぐ枯れてしまいます。一般には手に入らず農協などで農家に販売されています。

【土壌表面処理除草剤】
まいておくタイプの除草剤で、予防するタイプの除草剤です。根から吸収され除草剤成分が取り込まれます。ネコソギなどがこのタイプです。

【選択制除草剤(稲や芝用)】
特定の雑草にだけ作用して、有用作物には効かない除草剤です。特に稲作で使用されますが、安全性は高いものが販売されています。

【アミノ酸系除草剤】
この除草剤は人への毒性が少なく、土壌の中での分解も早く安全性が高いです。根からでなく葉から吸収されるタイプですので、注意して散布すれば作物のそばでも使用できます。このタイプの除草剤としては、ラウンドアップがあります。

除草剤のラウンドアップとは?

除草剤のラウンドアップは液状のものが販売されています。ラウンドアップは「ラウンドアップ」「ハイロード」「マックスロード」の3種類あり、それぞれ段階的に効果が強くなり、長持ち効果も違います。液状の除草剤ラウンドアップは散布により、葉から吸収されて雑草を枯れさせます。

除草剤のネコソギとは?

除草剤の「ネコソギ」は、液状と粒状のものがあります。除草剤のタイプとしては、土壌処理型といわれ、土壌に残留し根から吸収されて植物の成長を阻害します。

除草剤ネコソギは、雑草の生えた土地にまくだけで長期に雑草の発生を抑えてくれます。雑草の生える前や生えてもまだ初めの時期に大きな効果を発揮します。なお、粒状のものは降雨後に使うと効果的とされます。

除草剤の「タッチダウン」とは?

除草剤のタッチダウンは液状で葉から吸収されて枯れさせる茎葉処理型といわれるものです。葉から吸収されるので雨が降ると流されてしまい効果がなくなるので注意が必要です。除草剤のタッチダウンの特徴としては即効性で、なおかつ約2か月効果を持続します。

様々な雑草に対して効果が高く、なかなか除草できないスギナ、ススキそしてササ類にも強い除草能力があります。なお、危険性は少なく土壌に吸着され安定すると、微生物により二酸化炭素と水に分解されます。

また、空気中への起算が少なく、水中でも光により分解されるため水中生物への影響も少ないです。ただし、除草剤タッチダウンは以上のように環境に対する安全性は高いですが、非選択性除草剤なので、飛散や流出すると周囲の有用な作物へ被害を与えてしまいますので注意が必要です。

除草剤の「サンフーロン」とは?

除草剤「サンフーロン」は、葉から吸収され枯れさせるタイプの除草剤です。アミノ酸系の除草剤で、土壌に入ると微生物により分解され、効力を失いますので、使いやすい除草剤です。

除草剤ラウンドアップと同じ成分でジェネリック薬品といえます。きれいな水で希釈して雑草の全体にかかるよう散布します。

除草剤散布後に雨が降った場合の効果は?

除草剤散布後に雨が降った場合、液状のものは効果が見込めません。このタイプの除草剤は、葉から吸収されて雑草を枯れさせるのですが、せっかくの薬剤が雨で洗い流されて失われてしまいます。粒状のものは薬剤がそこから他に流失しない限り、雨で土に入り効果が見込めます。

雨の次の日の除草剤は?

雨が降った次の日に除草剤を使うのは、液剤の除草剤も効果が期待されます。粒状の除草剤は、雨の後で土壌が湿っているのでより効果が期待できます。

次のページ:雨でも効果が出る除草剤の使い方

初回公開日:2017年09月08日

記載されている内容は2017年09月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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