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太陽熱温水器の価格・仕組み・撤去にかかる費用・メーカー

更新日:2020年08月28日

太陽のエネルギーを利用してお湯をつくる太陽熱温水器を知っていますか?太陽光発電より発電量が多く、再び注目されている次世代エネルギー機器です。実際に太陽熱温水器を導入する時はいくらくらいかかるのか、お湯をつくる仕組みや撤去にかかる費用などご紹介します。

太陽熱温水器の価格・仕組み・撤去にかかる費用・メーカー

太陽熱温水器の価格

太陽熱温水器を設置する時は、業者に依頼するのと自分で設置するやり方で大きく価格が変わります。自分で設置する太陽熱温水器は小型機種なので、パワーは標準サイズの1/3しかありません。その分、価格は手ごろで10万円から販売されています。

どんなものか試してみたい人やベランダなどに簡単に設置したい人にはです。自分で設置するタイプで標準サイズになると20万円から販売されています。

そして、本格的な太陽熱温水器を購入して業者に依頼する場合は、ソーラー対応型の給湯機に接続をして利用すると、新たにソーラー対応の給湯器の買い替えをするので40万円ほどかかります。このタイプを設置すると、家全体で使うお湯をカバーできるのでエコで経済的になるでしょう。

太陽熱温水器の仕組み

太陽熱温水器とは、太陽の熱を吸収してお湯を作りだす機器のことです。日本では1970年代に発売されましたが、石油危機の影響や太陽光を効率よくエネルギーへ変換する技術が低くあまり浸透しませんでした。

最近になり、地球温暖化の問題やエコへの関心が高まり、再び太陽熱温水器の需要が増えてきました。太陽熱温水器は、二酸化炭素を減らしながらお湯を沸かすことができます。自治体によっては、補助金が受け取れ温水器の種類も豊富になりました。

太陽熱温水器の仕組みを理解して、自宅に設置してみましょう。

太陽発電との違い

太陽熱温水器は、太陽発電と似ていますが違う商品です。太陽光発電は、パネル1㎡あたり約150wエネルギーを作りますが、太陽熱温水器は1㎡あたり500wの発電量があります。太陽熱温水器の方がパワーがあり、効率よくエネルギーを生み出してくれます。

そして、太陽熱温水器はエネルギーが枯渇しません。太陽から受けるエネルギーはとても膨大で繰り返し使うことができます。日照量によって変化しますが、どの地域でも使うことができます。

石油や化石燃料を使わないので、クリーンなエネルギーを生産できてコストの安さも魅力です。

集熱器

太陽熱温水器についている集熱器は、熱を集めてお湯をつくる所です。集熱器はステンレスやアルミニウムでできています。集熱器でつくったお湯は、タンクの中にいったん保存されます。高低さを利用して給湯するので、水栓より高い屋根上に設置します。

タンクに給水された水は、下部の集熱部へ流れ込みます。その水を太陽熱を利用して、お湯へ変えていきます。水が温まると比重が軽くなってタンク内の上部へ移動します。そして、タンク下部には低温の水が流れ込む仕組みになっています。

この循環を繰り返すことで、タンク内の温度は一定に保たれてお湯を維持できます。電気などの動力を使わずに行われる大変エコロジーな構造をしています。

温度

太陽熱温水器の給湯温度は、夏は最高60度まで上がります。冬でも天気の良い日が続くと30度以上まであがり、曇りの日が続いても多少の追い焚きで入浴することができるでしょう。導入前に比べると燃料費はずいぶん節約できます。

真空管

真空管式の太陽熱温水器にヒートパイプ式のものがあります。これは、水道の圧力を利用して使う水槽圧タイプの太陽熱温水器です。今使っている水道直圧タイプの給湯機に接続するだけで、今までどおりシャワーなどが利用できます。

最大のメリットは、電気を一切利用しないので水道さえあれば設置場所を選びません。複数台連結して設置すれば、お湯をたくさん使う会社などにも対応できます。

上位機種になると水道水の圧力や、大きな温度変化にも耐えるステンレス製の貯水タンクを使い、真空管で得たエネルギーをあますことなく素早く伝えるヒートパイプを採用しています。冬場でも、高いパフォーマンスでお湯を作りだすエコロジーな種類です。

また、真空管式は水道直結式ですから、水圧が必要な給湯やシャワーもストレスなく使用できます。給湯タンク内には空気が入らないので、使用する水も衛生的で安心です。

太陽熱温水器の撤去にかかる費用

太陽熱温水器を過去に設置して、壊れてしまってもそのままにしておくと非常に危険です。ソーラーシステムの重さは、100~500kgほどあると言われています。

故障してから20年以上経って、屋根の上に放置したままになっていると、金具などが錆びて地震があった時に落下してくる可能性があります。そして、太陽熱温水器は水漏れを起こすことが多く、早めに撤去したほうが無難です。

大昔に太陽熱温水器を設置して、稼働率が悪くても使用している人も要注意です。劣化が進んで配線がむき出しになっていたり、稼働率が低下して電気を余計に使っていることもあります。太陽熱温水器によっては、太陽光だけではパワーが足りず大量の電気を使用しているものもあります。

光熱費が思ったよりも下がらない場合や老朽化しているものは、専門店に相談をして撤去を考えると良いでしょう。実際に撤去したら、いくら位かかるのか見ていきましょう。

撤去費用

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初回公開日:2018年04月17日

記載されている内容は2018年04月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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