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神棚の作り方と祀り方|神棚作りに必要な4つとお供え物3つ

更新日:2020年08月20日

「神棚」は、家庭や職場で日常的に神を祀る場所としてよく見かけられますが、その正しい祀り方などは意外と知りません。「祀る」とはなにかを考え、神棚の神具やお供え物の意味なども再認識して、「神棚」に日々感謝をこめてお参りしましょう。

神棚の作り方と祀り方|神棚作りに必要な4つとお供え物3つ

雲が必要な場合

古の時代、祀りの場は山や森などの神聖な清らかな場所が選ばれ神の座とされていました。神道ではこの考え方から神棚の上方には「何もない」ことが基本となっていますが、最近の住宅構造(二階建て、マンション)から現実的に難しい部分もあります。

この場合、雲・空・天を書いた「雲字」を神棚の上部に貼ったり、「雲板」デザインを神棚に施し「上方に何もない」ことを表します。「神棚の作り方」で忘れてはいけないポイントです。

神棚作りに必要なものー「神棚の作り方」基本①

「神棚の作り方」で大切なのは、「屋内神」を祀る場所である神棚は、その宮形(みやがた)に伊勢神宮の大麻、氏神、崇敬する神社の御神札という形で神霊が鎮座しているミニ・サイズの神社だという基本認識です。

御神札、神鏡、神具、注連縄など神事に欠かせないものは、神社と同じように「神棚の作り方」においても忘れてはいけないアイテムです。これらのアイテムの意味と取り扱い方を縦覧していきましょう。

必要なもの1:お宮

「神棚の作り方」の手始めとして神棚の設置場所が決まりましたら、続いて、その設置場所にフィットする「宮形」のサイズやデザインを選びます。「宮形」は御神札を納める「お宮」をかたどった入れ物をいいます。

「宮形」には、社の扉の数、屋根の形状などにより「一社造り」「三社造り」などいくつか種類があります。この「宮形」の選定は、神棚の作り方の方向性を決定する重要なプロセスとなります。

三社宮

「三社宮」は正面から見て扉が3つある「宮形」を言います。御神札は、中央に伊勢神宮大麻、向かって右側に氏神の御神札、向かって左側に崇敬神社のお札を祀ります。「三社宮」の「宮形」では屋根の棟数が3つになり違い屋根となります。当然のことですが「三社宮」の場合は横幅が広くなり本格的な感じになり、神棚の作り方としては豪華で立派な印象を与えます。

一社宮

「一社宮」は正面から見て扉が一箇所の「宮形」で、神棚の作り方としてはシンプルと言えます。その屋根も単棟で通し屋根となっていてすっきりとした印象を与え、「三社宮」と比べて手入れも楽になります。

「一社宮」「三社宮」いずれにしてもその御利益に差はありません。大切なのは、お宮を祀る皆さんがお参りして、平穏無事に対する感謝の気持ちを表し新たなご加護を心から祈願できるお宮を選ぶことです。

必要なもの2:神鏡

「神鏡」は、神棚の「宮形」の前に飾られる神具で、神棚の作り方の中では重要な神具となっています。「神鏡」は神霊が降臨した際の「依代(よりしろ:神霊が現れたときに乗り移るもの)」となります。

神棚の場合、宮形に御神札(御神体)が鎮座していることから、神棚に「神鏡」を設けるかどうかは斎主(さいしゅ:祭祀を執り行う人)の判断によるという考え方もあり、「神鏡」の有無が神棚の作り方を左右するものではありません。

必要なもの3:しめ縄

「しめ縄」は、神棚が神を祀る神聖な場所であることを示すために、神棚上側の前に飾る神具で、神棚の作り方の中では欠かすことのできない神具となっています。「しめ縄」の「しめ」には内と外の二つの世界を結界する意味があります。

「しめ縄」はこの「しめ」の機能を持つ縄で、この縄に「紙垂(しで:神に祈るときに備える幣の一種)」を付けて、神棚が聖域であることを示します。しめ縄の太い方が左右どちらかは問いません。

必要なもの4:神具

神棚の作り方に必要な神具として、上に挙げた神具以外に、「榊(さかき)」「灯明(とうみょう)」「神饌(しんせん)」があります。

「榊」は「栄木」を意味し、神聖な樹木とされます。榊立てに挿して飾られます。「灯明」は火を灯して神前を照らし清めます。灯明を供えることには功徳があり、懺悔や滅罪になるとも言われています。「神饌」は神に供えるお供え物で、神をもてなすため貴重で美味な飲食物が供えられます。

神棚の作り方

神棚の作り方で大切なのは、基本的なルールに従い神具を揃えることです。神棚の前面上方に「しめ縄」を張り、「しめ縄」には等間隔で「紙垂」をつけます。御神札が鎮座する「宮形」は神棚中央奥に位置し、その前に「神鏡」が置かれます。「神鏡」の側近左右に「灯明」が置かれ、「榊」を飾る「榊立て」は神棚前部の「神饌」の「三方」の左右に置かれます。

次のページ:お供え物と供え方ー「神棚の作り方」基本②

初回公開日:2018年08月30日

記載されている内容は2018年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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