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用途ごとの合板の種類(構造用)・合板の種類ごとの価格/特徴

更新日:2020年08月20日

DIYや工作、日曜大工で使う合板、いざ購入しようとしたら、どれを選んだら良いか全然わからないということはありませんか?今さら人に聞けない初心者レベルのこと、断片的にしかわからなかったことも総合的に知りたいですよね。合板選びに必要な基本知識を一緒に学びましょう!

用途ごとの合板の種類(構造用)・合板の種類ごとの価格/特徴

購入出来る場所としてはホームセンターや通販、近所の建材店などが考えられます。「構造用」や「針葉樹合板」「コンパネ」など呼び方がバラバラなので、一般の私達から見るとわかりづらいといえます。相場は購入先やサイズ、加工にもよりますが、一般的には1300~1500円前後です。

構造用はベニヤよりも安値で使いやすいのがメリットになります。ただ、つい安い種類を選びがちですがホームセンターで極端に安く売られている場合、JAS規格ではない可能性があるので注意が必要です。JAS規格の認定を受けている商品には、板に刻印が押されています。

DIYで使うなら、JAS規格のものでなくても良いのでしょうか。JAS規格の認定を受けていない商品の場合、F☆☆☆☆(フォースター)ではなかったり、構造的に弱い可能性があります。

地元の建材店では、ホームセンターで在庫していない商品を購入出来るのがメリットです。24mmや28mmなど厚いものや特殊なサイズも取扱いしており、枚数が多い場合は配達してもらえる店舗もあります。

ホームセンターには、12mm×3尺×6尺(910mm×1820mm)や9mm×3尺×6尺(910mm×1820mm)が置いてあります。12mmは1,200円前後、9mmは850円前後が相場です。
ホームセンターでは、工具の貸し出し、カット等のサービスがあります。作業を簡略化することもDIY成功の秘訣です。また、軽トラレンタルや有料の配達サービスも店舗によっては実施しています。

出典: http://sumanavi59.com/archives/892#i-4 |

通販で購入出来る種類の参考例

合板はネットでも購入できます。

ネットで購入するメリットは、サイズカット済みの商品やサイズを指定したり、化粧として使う場合には、片面をサンダー処理してくれている商品もあります。

出典: http://sumanavi59.com/archives/892#i-4 |

合板の種類と特徴

材質や加工法、表面の仕上げなどによって、いくつも分類されています。JAS規格による分類は、板面の品質による等級は9段階あります。

分類が複雑な為、一般の方が見てもどのグレードが良いのか、何を比較したら良いのか基準がわかりやすく載っている情報が少ないのが現状です。断片的にネットで検察しても、総合的に最低限の知識を得るまで、時間がかかることもあるのではないでしょうか。

特徴によって最適な商品が変わって来る為、基本知識のヒントとして以下の特徴別に見ていきましょう。

強度

強度は強度性能によって1級、2級の2種類の等級に分類されています。「曲げヤング係数」「曲げ強さ」「面内せん断強さ」の3つの基準で検査が行われ、1等級の板は全ての項目をクリアしたものです。2等級の板は、「曲げヤング係数」の1項目のみ満たした商品になります。

一般的な木造の建築物の屋根・外壁・床などに使われている下地板の種類は2等級です。強度検査を受け、性能的にも強度的にも一定の基準を満たしている為、2等級でも問題ないといえます。

条件によっては、より優れた性能を持つ1等級の板を使うケースもありますが、価格も高くなるでしょう。

・強度等級A、B、C、Dで表す1級の構造用合板:ラワン合板
・強度等級E、Fで表す2級の構造用合板:針葉樹合板

厚み

厚みは9mm~28mmまでが一般的です。その中でも、住宅の壁や床の下地に使う主流は9mm、12mmの厚さになります。最近では、防音性や耐震性を高めることを目的として、作業を省略して効率化をはかる方法が出てきました。

最近の住宅では、根太を省略して床下地板の厚みを厚くして、直接梁につける「根太レス工法」を取り入れ、厚さ24mm、28mmの構造用合板を使うことも増えて来ています。これは、従来の根太を入れる工法よりも、地震や台風などの災害時の水平力に対して強くなるのがメリットです。

また建物の屋根、壁、床などの耐力部分の下地に使う場合は、一般的に厚さ9mmの構造用合板が使われます。

耐水性

耐水性の表示は、使用される合板に「JASマーク」として印刷表示されています。耐水性の違いでT1とT2の2種類に分類されています。T1が耐水性の強いもので、T2が耐水性の低いものです。水がかかるような場所に使用する場合、T2は使えません。

耐水性が高い順に、「特類」「1類」「2類」「3類」の4等級の種類に分けられています。JAS規格によって接着強度を保証する為、耐水性能によって分類されているのです。ただし耐水性がある程度あっても、完全に水に強いわけではない為、雨に濡れないようにしましょう。

特類は屋外用の耐久性・耐水性があり、1類は外壁や屋内用、2類は家具部材用、3類は仮用途の順で、耐水性能が低くなります。

T1の場合は、メラミン樹脂接着剤が使われていて、湿気が多い場所に使います。押入れや水回りの床(クッションフロアの下地)等に使う場合もあります。T2と比べて値段は高くなりますが、耐水性が優れています。※耐水性が高いと言っても、水をジャブジャブかけて良いわけではありません。また、DIYで利用を検討している場合は、T1ではなくT2で十分です。

出典: http://sumanavi59.com/archives/876 |

T2ベニヤとは、一般的に通称、普通ベニヤと呼ばれています。T2はユリア樹脂接着剤が使われることが多く、T1と比べると耐水性に劣ります。
ホームセンターで見かける大半のベニヤはT2のものです。DIYで利用する場合はT2で十分です。特に賃貸物件の場合は、数年後に撤去する可能性が高いことを考えると、値段が高いT1をわざわざ使う必要はありません。
持ち家で、クッションフロアの張替えや押入れの下地のやり変えを検討していて、T2では不安という方は、T1をおすすめします。
※T1の上に”特類”という耐水性がより高い商品があります。また、T3やJAS認定を受けていない耐水性が低い商品もありますのでご注意下さい。

出典: http://sumanavi59.com/archives/876 |
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初回公開日:2017年10月02日

記載されている内容は2017年10月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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