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アイロンがけの当て布の役割と素材・使い方・代用品・

更新日:2020年08月28日

アイロンを当てる際に必要とされる「当て布」ですが、そもそもなぜ当て布が必要なのかご存知でしょうか。当て布があるとないのとでは衣類の傷み具合が大きく異なります。今回は「アイロンがけの際の当て布」をテーマに必要な理由や、必要となる素材など疑問を詳しく解説します。

アイロンがけの当て布の役割と素材・使い方・代用品・

アイロンがけに当て布は必要?

いつも洗濯機で洗っているシャツや洋服、あなたはアイロンがけをしてから着用しているでしょうか。洗濯機で洗うとほとんどの衣類はシワが残ってしまい、見た目にもずぼらな印象を与えてしまいがちです。しかし、逆にアイロンがしっかりとかかったシャツや服を着ているだけで身なりは整って見えそれだけで非常に好感が持ててしまうものです。

仕事など第一印象がカギを握るシーンにおいては特にシワがあるかないか、アイロンがけがされているか否かは非常に重要となってくるでしょう。一枚一枚クリーニングに出していると費用もかさんでしまうため、自宅にてアイロンがけをしている人がほとんどです。アイロンがけをする際は当て布をした方が良いと言われますがなぜ必要なのか、なくても構わないものなのか疑問に思う人もいるでしょう。

今回はそんな「アイロンがけによる当て布の必要性」について詳しく解説し、当て布が必要か必要でないかの判断材料となる情報をまとめてご紹介します。日々の家事を行う中でのちょっとした知識として覚えておくことをします。

アイロンがけに必要な道具って?

そもそも自宅でアイロンをかけたことがない、気にしたことがないという人もいることを前提でご説明しましょう。まずは自宅でアイロンがけをする場合に準備しておくべき道具をご紹介します。道具がなければ綺麗にアイロンがけをすることができません。揃っていない人は揃えることから始めましょう。

アイロン本体

アイロンがけをする際必須となるのはもちろんアイロン本体です。細かい箇所までピシッと仕上げるために先が尖っているもの、かつドライとスチーム機能を持つものを選びましょう。アイロンにはコードレスタイプや霧吹き機能、軽さを重視したものなど用途に応じて消費者が使いやすい製品が販売されています。

自身がアイロンを使う頻度などを考慮して使いやすいものを選ぶようにしましょう。使いにくいアイロンを購入してしまうとアイロンがけが億劫になってしまうので注意が必要です。

アイロン台

アイロンとセットで準備しておくべきアイテムとしてアイロン台があります。アイロン台にも様々な用途に応じた機能がついているため予めチェックしてから購入するようにしましょう。高さ調節ができたりアイロンがけがしやすいよう工夫がほどこされている製品を選ぶと、実際に便利に使うことが出来ます。

霧吹き

アイロン自体に霧吹き機能がついていれば問題ありませんが、機能がついていない場合は霧吹きを別で準備しておきましょう。衣類のシワというのはアイロンで伸ばすだけでは綺麗に伸びきらないため、霧吹きを満遍なくかけてからシワを伸ばすことで綺麗に伸ばすことが可能です。水滴がこまやかに広がるものが使いやすいのでです。

当て布

今回の記事で触れる「当て布」もアイロンがけをする際に準備しておきたいアイテムとして挙げられています。当て布がなぜ必要なのか、当て布が必要な素材は何なのかはこれからご説明しますがいざという時に混乱することのないよう、アイロンがけをするのであれば事前準備をするに越したことはありません。

アイロンがけの当て布の役割と素材

それでは早速、アイロンがけをするにあたって当て布は必要なのかそうでないのかという必要性について追及していきましょう。

当て布を使う意味とは?

まず一番の疑問点として挙げられる当て布を使う意味についてご紹介します。アイロンがけは熱の力によってシワを伸ばす作業です。そのためこの熱が影響して衣類自体を傷めてしまったり繊維が変質してしまうことが考えられます。こういったリスクを避け、せっかくの衣類を長持ちさせるためにも当て布を使用することが推薦されているという訳です。

当て布なしでアイロンをかけるとどうなる?

当て布を使うことは衣類のテカリ防止にも役立ちます。黒いパンツやスカート、スラックスなどアイロンがけを行うとテカテカとテカリが出てしまったという経験がないでしょうか。このテカリというのは当て布を使用しなかったために起こる「素材の変質」が原因です。また、アイロンの熱を直接当てたことにより生地自体が引っ張られて起こる現象ともいわれます。

どちらにしてもせっかくの衣類もテカリが出てしまっては着用することは避けなければなりません。そうならない為にも当て布が必要なのかそうでないのかの見極めが必須だと言えるでしょう。

当て布が必要な表示・マーク

アイロンがけで当て布が必要な場合の表示は非常に分かりやすいので覚えておきましょう。通常、衣類の内側のタグには洗濯表示と言った洗濯関係での注意事項を示すマークが記載されています。その中にアイロンの温度や当て布が必要か否かを表示していることがあるのでまずは先に確認をしておきましょう。

アイロンマークの下に波が書かれている場合は当て布が必要な衣類です。他にも高温や低温などの支持も記載されているので指示通りにアイロンがけを行うよう心がけましょう。

アイロンの当て布は何を準備する?

当て布は通常専用の当て布を準備しますが、他のアイテムで代用することも可能です。例えば色移りする心配のない白いハンカチやタオル、または綿素材の布などです。大きめの綿素材でできたバンダナなども使いやすいので便利です。

メッシュ

当て布と聞けば布を連想しますが、何も布だけが当て布の役割をするわけではありません。アイロンがけの際の当て布としてメッシュ素材のものもがあります。メッシュ素材であればアイロンの熱が衣類に届きやすいため布を使用しているよりもシワを綺麗に、短時間で伸ばすことが可能です。

しかしメリットがある反面、衣類によってはテカリが出てしまったりメッシュ部分が溶けてしまったりとデメリットもあるため用途を踏まえたうえで選ぶと良いでしょう。

ガーゼ

当て布をしなければ繊維を傷めてしまったり衣類自体をダメにしてしまうアイテムは意外に多いです。ガーゼを当て布として代用することももちろん可能ですが衣類によっては溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。柔らかく薄いガーゼだと衣類にダメージが加わりますし、何枚も層になっているガーゼだと逆に上手くアイロンがかかりません。

出来るのであれば先述したように色落ちの心配がない、大判のハンカチや手ぬぐい、バンダナなどを準備することをします。

当て布が必要なアイテムとは?

当て布はアイロンがけをする上で非常に重要な役割を果たしていることが分かりました。当て布があるかないかによって衣類の寿命は大きく変わってくるということです。用途に応じて使いやすい当て布を準備するようにしましょう。

当て布は年間を通して使うもので、どんな衣類に使うか、用途は多岐に渡ることが考えられます。そのため、オールマイティに使用できる当て布を準備しておくことでアイロンがけをスムーズに行うことが可能です。ここでは当て布がどんな衣類にとって必要となるのかをご紹介します。自身のクローゼットの中身と照らし合わせてみましょう。

ウール(羊毛)

スーツをはじめ、冬に着用するセーターやコートにはウールが使われているものが非常に多いです。シワになりにくいという特徴がありますがアイロンをかける際は当て布が必要となるので注意が必要です。

シルク(絹)

シルクを使った衣類はツヤがあるだけでなく、保湿性と同時に吸収性にも優れています。シルクも当て布が必要な素材です。

レーヨン素材

ビジネスシーンでよく用いられるスラックスやスーツ、スカートなどにはレーヨンが使用されていることが多いです。しわになりやすい素材のためアイロンがけは必須ですが当て布も必須となるので覚えておきましょう。

カシミヤ

カシミヤは高級素材と言われており細かい繊維と滑らかな肌触りが特徴です。冬場に着用するニットなどに使われていることが多いですが繊細な素材のため高温で直接アイロンを当てるのは避けるようにしましょう。

ポリエステル

セーターやシャツだけではなく様々な衣類に使われているポリエステルは縮みにくいだけでなくシワになりにくいという特徴を持っています。長持ちする衣類ではありますがアイロンをそのまま当てるのはNGです。必ず当て布を使ってアイロンがけは行いましょう。

黒系の衣類

先述したように黒や紺など濃い色の衣類はテカリが出やすい特徴があるため必ず当て布を使わなければなりません。当て布を使わずにアイロンがけを行ってしまうとアイロンを直接当てたことは目に見てバレてしまうでしょう。家事を行う上での基本として黒や紺には当て布必須ということは覚えておくようにしましょう。

当て布の使い方は?

どんな素材に当て布が必要か分かったところで、次は肝心な当て布の使い方をご説明したいと思います。

アイロンがけ:当て布の使い方手順

①アイロンがけを行う際の道具を準備します。
・アイロン
・アイロン台
・霧吹き
・当て布
②服の形を整えて衣類を台に置いたら霧吹きを満遍なく吹きかけましょう。
※折り目がある衣類は折り目をつけてから行いましょう。
③シワを伸ばしたい場所に当て布を置いてアイロンがけを始めます。
④アイロンは適温で押し付けすぎないよう少しずつ滑らせるようにかけるのがコツです。

色移りをしてしまったらどうする?

当て布は色移りをしないものを選ぶのがそもそもの基本ではありますが、万が一当て布の色が衣類に移ってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。白の衣類であれば特に目立ってしまい悩んでしまうことも少なくないでしょう。

こんな時の対処法は結論から言いますとありません。色移りというのは染色された状態であり、しかもアイロンがけによる染色というのはある意味焼き付けのような状態です。洗ったり漂白剤につけてもまず落とすことは不可能でクリーニング店にもっていっても断られてしまいます。

こういった取り返しのつかないことにならない為にも、当て布を使う際はきちんと先々のことまで考えて色移りのしないものを必ず選ぶようにしましょう。

当て布がないときの代用品

アイロンがけをする際に必要な当て布は必ずしも「アイロン専用の当て布」である必要はありません。先述したように代用することができるので、身近にない場合は準備できるもので揃えるのも一つの方法だと言えるでしょう。

ここではそんな「当て布がない場合の代用品」として使うことが出来るものをご紹介します。

100均

そもそも100均に足を運べば代用品など探すまでもなく、アイロン専用の当て布が販売されています。メッシュ素材のものがですが、中には下記で紹介するような代用品を100均で揃えている人も多くいらっしゃいます。使いやすい当て布を探しに100均へ足を運んでみるのも良いでしょう。

タオル

当て布の代用品としてタオルはあまりお勧めできません。かなり薄い生地のものであれば代用できないこともありませんが、タオルはほとんどのものが厚みがあるためきちんと熱が伝わらずシワを伸ばすまでに時間を要し綺麗に伸びないことが考えられます。せっかくアイロンをかけるのですから、みすみすシワを伸ばしにくいタオルを当て布に選ぶのは避けた方が無難だと言えるでしょう。

ハンカチ

どの家庭にも常備されていると言っても過言ではないハンカチは当て布の代用品として使用されることが多いアイテムです。綿100%のものであればどのハンカチでもOKですが、注意点としては白いものを選ぶようにしましょう。色や絵が入っているものだとどうしても色移りの可能性があり、一度移ってしまった色は落とすことが出来ません。

当て布として代用するなら白、もしくは色移りがないものを使用するようにしましょう。

手ぬぐい

貰ったけど使うことなくしまい込んでいる、そんな手ぬぐいが自宅に一枚はあるのではないでしょうか。手ぬぐいは大きさもあり厚みも薄いため当て布として非常にです。しかしこれもハンカチと同様に絵が入っていたり濃い色のものなどは避けるようにしましょう。

クッキングシート

オーブンを使う家庭であれば必ず常備してあるクッキングシートも当て布の代用品として使うことができます。クッキングシートは高温のオーブンでも焼けることがないためアイロンのような高温の熱を当ててもその効果を十分に発揮してくれるのです。

また、クッキングシートは半透明で生地が透けるため生地を確認しながらアイロンがけを行うことが可能です。当て布の代用品というより、メインの当て布として使っても優秀なアイテムだと言えるでしょう。

アイロンの使い分け

アイロンを使用する際「ドライ」と「スチーム」どちらを選んだら良いか悩むことがないでしょうか。当て布にも両方に使えるものであったり、片方にしか使うことが出来ないものもあるので注意が必要です。ここではアイロンの「ドライとスチームの使い分け」についてご説明します。

ドライ機能を使う場合

アイロンのドライ機能というのは、アイロンが持つ熱と上から抑える圧力を利用して生地のシワを伸ばす際に使います。霧吹きを満遍なく吹きかけてアイロンをかけることで綺麗に仕上げることが出来るでしょう。

このように熱と圧力でシワを伸ばすため衣類もピシッとした仕上がりになります。そのため綿や麻、ポリエステルの衣類(シャツやスラックスなど)にアイロンをかける際はドライ機能を使うことをします。

スチーム機能を使う場合

アイロンのスチーム機能というのは、アイロン自体にあらかじめ水を入れておくことで水蒸気を発生させる機能のことを指します。この蒸気が発生して衣類に潜り込んでいくことで衣類はふっくらと仕上げることが出来るでしょう。

このスチーム機能を使う時の注意点として、ドライ機能のように抑えつけて圧力を利用するのではなく少し浮かせて蒸気を当てるような形でかけるようにします。セーターやスカート、スーツなどの衣類、素材で言えばウールや綿ニット、アクリルなどに向いた機能になります。

当て布

アイロンと当て布はセットで準備しておくべきアイテムだということが十分に分かったのではないでしょうか。ここではそんなアイロンがけの際に当て布をご紹介しましょう。

パナソニック アイロン用あて布 NJ-A1

スチームアイロンを使用する際にぴったりの当て布と言えばこちらです。口コミ評価も高く、テカリを少なく布地を傷めにくい当て布として使われています。シワをきっちりと伸ばしたい人にピッタリの商品です。

これまで、手拭いをあて布としてましたが、このパナソニックのあて布は、蒸気の通りがとても良いものでした。熱の伝わりも良いようで、アイロンがけしたスラックスの折り目が以前より長持ちしています。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%8A%E3%82%BD%E3%8... |

山崎実業 アイロン用メッシュあて布

メッシュ素材で熱が伝わりやすいのに、しっかりと厚みがあるので生地を傷めることなく綺麗にシワを伸ばすことができる当て布です。

アイロンをかけるときに衣類の状態が見えるのでとても使いやすいです。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E5%AE%9F%E6%A... |

ダイヤコーポレーション あて布付きセラミックスアイロンマット

こちらの商品はアイロン台を使わず直接アイロンがけを行うことが出来るという優れものです。熱反射効率の高い『アルミセラミックスコーティング加工』がされているため素早く、そして綺麗にシワを伸ばすことができるのでアイロン台の煩わしさからも解放されるでしょう。

便利さこの上なし。ズボンプレッサーでどうやってもズレてしまって悲しい思いをしたことがある方に絶対お勧めします。すっきりします。CP高し。

出典: https://www.amazon.co.jp/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%8... |

アイロンがけの際は積極的に当て布を使おう!

今回はアイロンがけの際の当て布について様々な観点から追究してきました。当て布をいちいち当てるのが面倒だと感じていた人もいるでしょうし、そもそも当てていなかったという人も中にはいらっしゃるでしょう。しかし当て布の役割というのは生地を傷めることなく綺麗にシワを伸ばし、衣類自体を長持ちさせることにも繋がります。

当て布は様々な代用品がきくため色移りがしないものを中心に取り入れると良いでしょう。特に白いシャツなどに当て布を当てる際は、色移りすると落とすことが出来ないので注意が必要です。また、色が濃い衣類(黒や紺)にアイロンを当てる際はテカリが出てしまうので必ず当て布を当てるようにしましょう。

初回公開日:2017年10月22日

記載されている内容は2017年10月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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