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お酒の種類と分類の仕方(製法/原料)・飲む前の効果的な食べ物

更新日:2020年08月28日

お酒は上手に楽しめば、よきコミュニケーションツールであり、明日への活力にもなります。お酒の種類などを知っておくと、楽しみ方も増えます。しかし、NGな飲み方をすると悪酔いしたり、二日酔いで苦しんだりします。そんな残念なお酒にならないような対策もご紹介します。

お酒の種類と分類の仕方(製法/原料)・飲む前の効果的な食べ物

カシスリキュール

カシスリキュールは、カシスを蒸留酒やワインに付け込んで熟成発酵させた種類のお酒です。ヨーロッパを中心として、昔は嗜好品のお酒としてではなく、医療目的の薬酒種類として利用されていました。

そのカシスリキュールがクレーム・ド・カシス(Crème de Cassis)の登場により、嗜好品へと変化していきます。クレーム・ド・カシスは、1リットル中250g以上糖分が含まれ、アルコール度数も15%以上あるものという条件が付いた種類のお酒です。

カンパリ

カンパリソーダなど、カクテルによく使われるカンパリは、ミラノのバーテンダー、ガスパーレ・カンパリが作り出したリキュールの種類のお酒です。秘伝の配合で60種類以上のいろいろな種類のハーブや果実で作られており、独特の香りや苦みなどが特徴となっていて、好き嫌いがはっきりしているお酒です。今でもレシピは門外不出といわれ、カンパリ社の独占になっています。

ベルモット

ベルモットは、白ワインに香草やスパイスを配合したフレーバードワインの種類です。その歴史は非常に古く、ほぼワインと同時くらいに人々に飲まれています。なぜなら、もともと、医者が体の弱った病人に精を付けさせるために処方した薬の種類だったからです。

ベルモット種類は、イタリアのスイート・ベルモットとフランスのドライ・ベルモットがあります。イタリアのスイート・ベルモットの種類は、ハーブの風味が強く、カラメルで着色しているため淡褐色をしています。ドライ・ベルモットの種類は、無色透明で「マティーニ」に使われることで有名です。

カルーア

コーヒーのリキュールとして有名です。1936年、メキシコで生まれたカルーアは、アメリカへと渡り、1960年代に大ブームとなって世界に広がっていきました。とくに、牛乳と割った「カルーアミルク」という種類のカクテルは、女性に大。しかし、飲み口のよさが災いして、悪酔いしたり、二日酔いになってしまったりすることも多いので、注意が必要なカクテルの種類のひとつです。

お酒の分類の仕方

お酒の分類の仕方には、大きく分けて「製法」と「原料」があります。

製法によるお酒の種類の分類

お酒の製法には大きく分けて「醸造製法」「蒸留製法」「混成方法」に分けられます。

醸造製法

醸造製法の種類とは、果物の糖をそのまま利用したり、穀物のでんぷん質を糖化させたりして、酵母を使って発酵させる方法です。醸造製法にはさらに3つの発酵方式の種類があります。

<単発酵>
果実を発酵させて作るお酒は、すでに「糖分」がふくまれているため、酵母を加えるという作業だけで、発酵することができます。ブドウを発酵させてつくるワインは単発酵の代表格。さらに、リンゴを発酵して作るシードルやモンゴルの馬乳酒なども単発酵の種類になります。

<単行複発酵>
原料が米や麦、トウモロコシといった穀物の場合、でんぷん質を糖質に変える必要があります。そのあとに酵母を加えて発酵させます。これを「複発酵」と呼びます。さらに糖を作るための「糖化」とアルコール発酵を別々に行う製法を「単行複発酵」といいます。

単行複発酵の代表的なお酒の種類は、何といってもビールです。ビールは、原料のデンプンを麦芽の酵素で糖化して麦汁(ばくじゆう)を作ります。これを発酵させることでお酒になります。

<並行複発酵>
単行複発酵では、糖化と発酵を別々に行いますが、並行複発酵では、同じ容器の中で糖化と発酵を同時に行います。代表的なお酒の種類としては日本酒や紹興酒、マッコリなどです。

並行複発酵によってできるお酒は、効率よく発酵を進めることができるため、他の醸造酒よりもアルコール度数が高いという特徴があります。ワインではアルコールは10.5~14.5%、ビールでは4.5~5.5%となっていますが、日本酒は発酵が終わった段階で約20%近くにもなっています。

蒸留製法

蒸留酒は、醸造酒を蒸留したものです。お酒を加熱し、その蒸気を冷やして液体にするという製法です。この製法が生まれたのは13世紀頃、当時お酒といえばワインでしたが、ワインはすぐに酸化して味が落ちたり、腐ってしまったりすることが多く、長期保存には向きませんでした。

そのため、蒸留することでアルコール度が高くなり、長期保存ができるようになり、広まったといわれています。初めは、ペストなど伝染病の予防、治療など「薬」として使われていました。しかし。15世紀になって、ワインから蒸留されるブランデーを楽しむようになりました。

蒸留製法の種類には、大きく分けて「単式蒸留」と「連続式蒸留」があります。単式蒸留の蒸留種類としては「ポット・スチル」と呼ばれる蒸留器で作られます。アルコール分と一緒に原料の成分も蒸留されるため、原料自体の風味が残されて、特徴的なお酒になります。一方、連続式蒸留の蒸留種類としては、より純度の高いアルコールを抽出することができるため、クセのないお酒になります。

蒸留製法を使うことで、醸造酒であるワインはブランデーに、ビールはウイスキーに、そして日本酒は焼酎へと変化します。

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初回公開日:2017年10月15日

記載されている内容は2017年10月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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