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日本酒の正しい飲み方・銘柄別日本酒の飲み方・冷酒の飲み方

更新日:2020年08月28日

皆さんは日本酒がお好きですか。日本酒を楽しんで飲むために正しい飲み方があるのはご存じでしょうか。今回は日本酒をおいしく飲むためのポイントや銘柄別のお勧めの飲み方、日本酒を飲む際のマナーについてお話していきます。知識を深めて日本酒を楽しんでいきましょう。

日本酒の正しい飲み方・銘柄別日本酒の飲み方・冷酒の飲み方

日本酒の正しい飲み方

皆さんは日本酒がお好きでしょうか。日本酒独特の香りやクセが好きという人もいれば、それが苦手という人もいて、好みが分かれるお酒です。そんな日本酒の正しい飲み方をご存じでしょうか。実は、日本酒には「これが正しい」というキッパリと定義のある飲み方が存在するわけではありません。ただ、知っていればスマートに日本酒を楽しめる大人の飲み方という飲み方は確かに存在します。

今回はそんな日本酒を楽しめる、正しい飲み方をご紹介していきましょう。

マナー

日本酒に、厳密に正しい飲み方が存在するわけではないとお話ししましたが、日本酒を飲む席上での一定のマナーというのはあります。杯に注いだら一気にあおらず、香りを楽しむように一口ずつゆっくりと楽しみましょう。

徳利と盃の場合、盃を置いたままお酒を注ぐのは「注ぎ置き」といってマナー違反にあたります。同伴者が居る場合やお店の人が徳利を持ち上げて日本酒を注ごうとするのに合わせて、右手で盃を上げて左手を添えるように両手を使うと丁寧です。盃にお酒を注いでもらったら、一度口をつけてからテーブルに置きましょう。

また、升にグラスが入ったまま日本酒があふれるほど注がれる「もっきり(盛り切り)」というスタイルもあります。こちらの飲み方は、まずグラスの日本酒から口をつけ、グラスの酒が減ったら升の中の酒をグラスに移しながら飲むのが一般的です。グラスに移さず升の木の香りを楽しむために、升のほうに口をつける飲み方もあります。

日本酒を飲む際に器にこだわると、同じ種類の日本酒でも感触や印象が変わったりします。お猪口やぐい呑みのような小さい器は、注いだ日本酒の温度が変わる前に飲み切る飲み方に適しています。日本酒は温度で味が変わるので、小さい器は夏の暑い時期に冷やした酒を飲み切りたい時にお勧めです。

また、そばつゆを入れるようなそば猪口も、日本酒にお勧めです。口径が広く、多めに注げるので、小さい器と逆に温度変化をゆっくり楽しむ飲み方に適しています。

また器の材質選びも日本酒の味に影響を及ぼします。日本酒のシャープな感じを楽しみたい時は、ガラスの器を選ぶとよりシャープに感じられますし、コクや重さを味わいたい時は陶器や磁器の器でゆっくり飲むのがお勧めの飲み方です。

こういう日本酒にはこういう器でなければならないという決まりはありません。自分が飲みたい日本酒をどう楽しむか、どう飲みたいかで器を選びましょう。

温度

「日本酒を‘冷や’で」と聞くと、冷やした冷たい日本酒のイメージではありませんか?実は日本酒の「冷や」というと常温ぐらいの温度の飲み方の呼称なのです。日本酒は常温はもちろん、冷やしても温めても楽しめる幅広い飲み方ができるお酒です。温度を変える飲み方ができるお酒は世界的にも珍しく、温度が変わるごとにその呼び方も変わります。

前述の「冷や」や、熱くした日本酒を「熱燗」というように、実は温度によってさまざまな表現があるのです。もちろん日本酒の種類によってお勧めの温度というものがありますが、一般的な温度変化とその呼称について表にしましたので日本酒選びの参考にしてください。

呼称温度
雪冷え5℃
花冷え10℃
涼冷え15℃
冷や20℃(常温)
日向燗30℃
人肌燗35℃
ぬる燗40℃
上燗45℃
熱燗50℃
飛び切り燗55℃

和らぎ水のお勧め

日本酒のアルコール度数は15~16度です。強いというにはサラサラ飲めるし、水みたいに飲めるかといえば多少の抵抗を感じる程度でしょう。しかしながら、いくら口当たりよく飲めるからといって、そのまま立て続けに飲み続けてしまうと体にもよくありませんし、翌日の二日酔いにつながります。

そこで、お勧めなのが「和らぎ水(やわらぎみず)」といって日本酒を飲みつつ、日本酒とほぼ同量の水を交互に飲む方法です。ウイスキーを飲まれる方にはチェイサー(追い水)と同じと言えばわかりやすいでしょう。

日本酒に限らずアルコール飲料の間に水を挟んで飲むことにより、悪酔いや脱水症状を防ぎます。できれば、飲んでいる日本酒を仕込む時に使った「仕込み水」を飲みたいところですが、ミネラルウォーターでも差し支えありません。お酒は自分のペースで楽しんで飲めることが一番です。

日本酒の飲み方色々

熱燗や冷や、冷酒など、そのままの飲み方でも十分美味しい日本酒ですが、近年では多くの人が日本酒に親しめるようにさまざまな飲み方が提唱されています。日本酒の従来の飲み方はもちろんですが、新しい飲み方やちょっと変わった飲み方によって、それまではお酒は飲めるけど日本酒は苦手だったという人も、日本酒を飲んだことがなかった人も自分なりの日本酒スタイルを楽しめるようになりました。

では日本酒にはどのような飲み方が存在するのでしょうか。従来の一般的な飲み方と合わせて、変わった飲み方などをご紹介させていただきます。

ロックで

グラスに大きめの氷を入れて、冷やした日本酒を入れて飲む飲み方です。氷が溶け切らないうちに飲み切るのがお勧めのこの飲み方では、原酒(水を加えていない酒)や純米酒(米と水だけで作った酒)、生酒(一度も火入れを行っていない酒)のような濃厚で重たい日本酒を飲む際に適しています。

特に、製造工程で水を加えずに作る原酒は、通常の日本酒(15~16度)に比べ、アルコール度数が20度と高めのため、ロックで氷が溶けていくことにより酒が薄くなって飲みやすくなるのでお勧めです。

「日本酒の独特の風味が好きでもっと濃い日本酒を楽しみたいけど、すぐ酔ってしまう」という方は、一度ロックでお試しになってはいかがでしょうか。

熱燗で

前章で日本酒の温度についてお話させていただきましたが、50℃前後に温めた日本酒を楽しむ飲み方を熱燗と言います。秋口や寒い冬などにお勧めの飲み方です。日本酒を温めることにより、アルコールの吸収が早くなり体が温まります。また少量で満足感を得ることができるので、飲みすぎ防止につながるので実は初心者にお勧めの飲み方です。

お店では適温で出してくれますが、ご家庭で熱燗にする場合は、徳利ごと湯煎にかけて温度を確認するなど少々注意が必要です。小鍋に入れた水を沸騰させてから、徳利を温める方法や、小鍋に水と徳利を入れて徳利の様子を見ながら火にかけて温める方法があります。いずれにせよ、市販の熱燗専用温度計などで温度管理をする必要があります。

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初回公開日:2017年09月05日

記載されている内容は2017年09月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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