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ナメクジは塩で死ぬのか・浸透圧と塩以外の退治方法|原理

更新日:2020年08月28日

ジメジメした季節になると庭にナメクジが出現することが良くあります。ナメクジに塩をかけると小さくなることはよく知られていますが、これはどうしてなのでしょうか?こちらではナメクジと塩との関係について、害虫駆除の話を交えながら紹介していきます。

ナメクジは塩で死ぬのか・浸透圧と塩以外の退治方法|原理

ナメクジってどんな生き物?

「ナメクジ」という生き物を皆様はご存知でしょうか。一般的にこの生き物は塩に弱いといわれているのはご存知でしょう。しかしながら、実際にどうしてナメクジに対しては塩が用いられるのかということについてはあまり知られてはいません。そもそも、ナメクジがどんな生き物なのかといった基本的な部分についてもあまり知られてはいません。

そこで今回は、ナメクジの生態から塩との関係性について簡単にですが、それぞれ紹介していきましょう。

ナメクジってそもそもどんな生き物?

そもそも、ナメクジとはどういった生き物なのでしょうか。見た目上としては、カタツムリの殻がなくなったような生き物である印象を受けます。

生物学的にナメクジは、巻貝の仲間になります。そしてナメクジはそういった殻が退化してしまった巻貝のうち、陸に生息するものの総称であるといわれています。したがって、カタツムリなどとは大きなカテゴリーとしては同じ種族にいるといえるでしょう。ただし陸に生息するという性格上、海や川に存在する巻貝の種類とは多少特徴が異なります。

陸に生息している以上、カタツムリなどと同じく、人間が住む領域に迷いこみやすい性質があるため、畑や園芸などに害を与える姿が目立ち、駆除の対象にもなっていることから、どちらかというと人間には嫌われている生き物であるといえるでしょう。

ナメクジはどこにいる?

ナメクジは都会、田舎問わずどこにでも生息しています。生息地は北海道から九州にかけて日本全域に生息しています。また生息している場所としては、森や民家の影などといったジメジメとしたところを好んでいるといわれています。

またナメクジは夏や冬といった環境は苦手であり、春や秋によく見かけることがあるでしょう。

ナメクジはどうやって増える?

意外に思われる可能性がありますが、ナメクジは卵により繁殖します。実は卵による繁殖は、多くの巻貝でも見られることであるため、ナメクジが特別珍しい繁殖方法をとっているというわけではありません。

巻貝の卵の例としては、ジャンボタニシが良い例として挙げられるでしょう。ジャンボタニシは、田んぼや畑などに大きなピンク色の卵を産みます。お世辞にも気分がいい風景とは言えないため、ジャンボタニシもナメクジと同じく敬遠される巻貝の一つとして数えられています。

ナメクジの卵は、どちらかというと透明に近く、一度に多くの卵を産みます。繁殖期は冬から秋にかけて言われており、都会の場合だと、軒下などに産卵する場合が多いと考えられています。

どうしてこんなに嫌われているのか?

しかしながら、これらの紹介だけでは、ナメクジがどうしてこれだけ嫌われているのかということは明らかにはなりません。こちらでは、どうしてナメクジが塩をまかれるくらい嫌われる存在になってしまったかについて簡単に紹介しましょう。

野菜などの食害

雨などが多く続く6月などの梅雨の季節には、ナメクジが大量に発生することが多いです。ナメクジは、主に野菜の葉っぱや花などを主食としているため、農業などはもちろん、家庭菜園や園芸などにも大きなダメージを与えるでしょう。

自宅の家庭菜園のブロック柄やプランターに白い跡が見つかった場合には、ナメクジが近くに存在する証拠になりますので、注意する必要があるでしょう。

またナメクジの食害の特徴としては、葉っぱに円い穴が空くのが特徴になりますので、食害の形状によってもナメクジの仕業かどうかというのは判断することができるでしょう。

持っている寄生虫が非常に危険

近年ではカタツムリを素手で触ってはいけないということが広く周知されてきたためか、カタツムリには注意する人が多くなってきたといえるでしょう。しかしながら、ナメクジに対してはある意味無防備になってしまっている場合があります。

陸生の巻貝では、恐ろしい寄生虫が含まれている場合が多く、とても危険であるといわれています。触るのも危険でありますし、食べるなんてもっての他です。絶対に触るときは、手袋を着用して、手洗いなどをこまめに行うようにしましょう。

さらに言えば、淡水の生息する魚や貝類はカタツムリなどにいる寄生虫に限らず、恐ろしい他の寄生虫を宿している場合があるので、むやみに食べたりはしないようにしましょう。

サバイバル番組で淡水のカニや貝を生で食べる方もいたようですが、絶対にマネをしないようにしましょう。

ナメクジとカタツムリの違い

ナメクジとカタツムリは非常に類似しています。塩をかけただけでやられてしまう点についても共通であるといえるでしょう。それではどういった違いがこれらの二種にはあるのでしょうか。

まずナメクジについてですが、こちらについては、先ほど述べたように巻貝の一種ではありますが、殻が退化してなくなってしまい、ナメクジという一つのカテゴリーとして成立しています。ですので、成り立ちでいうとウミウシやアメフラシといったものが近いといえるでしょう。

一方でカタツムリはというと、カタツムリというのは陸に住む巻貝の中でも殻のある種類の総称であるといわれています。そのため、陸に住む殻のある巻貝は大抵カタツムリに当てはまります。

多くの方が疑問に思うことがあることとして、「カタツムリの殻をひっこ抜いたらナメクジになる」ということがありますが、答えはNoです。カタツムリが死んでしまいます。

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初回公開日:2018年01月05日

記載されている内容は2018年01月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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