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ゴキブリの生命力の理由・実験|頭/髪の毛/切断/薬

更新日:2020年08月28日

ゴキブリといえば、出会いたくない昆虫といえるでしょう。その生命力の高さと気持ち悪さで多くの人に嫌われています。こちらでは、ゴキブリの生命力の特徴と殺虫剤の対策を紹介します。ゴキブリの生態を理解し、効果的にゴキブリに対して対抗できるようにしましょう。

ゴキブリの生命力の理由・実験|頭/髪の毛/切断/薬

恐ろしいゴキブリの生命力とポイントについて

誰もが嫌いなアイツ、そうゴキブリです。こいつを好きな人は一部のマニアだけでしょう。本州の温かい地域を中心に生活するアイツはどうしてこんなに人に嫌われるのでしょうか。その一つの要因にはゴキブリの高すぎる生命力があるでしょう。

今回は、ゴキブリの生命力にスポットを当てて、どうして生命力が強いのかについて掘り下げていきましょう。

そもそもゴキブリってどんな生き物

ゴキブリは、ゴキブリ目の生物です。近い仲間としてカマキリやシロアリがいます。どちらも人に全く好かれていない害虫として悪名が知られています。ゴキブリには、主に山で生活する種類と、家庭に出現する迷惑な奴がいます。

家屋に出現するゴキブリには、「クロゴキブリ」や「チャバネゴキブリ」、南方の地方だと「ワモンゴキブリ」など多くの種類がいます。「ヤマトゴキブリ」などは元々森や山に生息していたのですが、人が森にまで生活圏を広げてから、屋内でも出現するようになりました。

ゴキブリは、見た目の気持ち悪さもさることながら、ゴミや腐った食べ物に集まる習性があるため、非常に不衛生であるといわれています。しかも、生命力もさることながら、繁殖力も強大です。ゴキブリは「卵鞘」という形態の産卵形態をとります。卵鞘は固い側で卵が覆われていることから、殺虫剤が効きにくいことが特徴です。

ゴキブリの生命力の源(頭編)

ゴキブリの生命力の高さには、まず第一に頭が挙げられます。ゴキブリは頭部を切断した場合にも生きています。大抵の動物は頭部を切断されると神経の命令が入力されなくなり死んでしまいます。どうしてそのような現象が起こるのかというと、その答えは神経の構造の違いが挙げられます。

大抵の動物(魚類、両生類、爬虫類、鳥類、ほ乳類)の神経の構造は、管状神経系と呼ばれています。この神経系は、大脳から脊髄の末端までが一つの管のように連結していることから名づけられており、大脳からの高度な指令がトップダウンとして入力されます。

一方で、昆虫や甲殻類、ミミズなどの環形動物ははしご形神経系と呼ばれる神経系を形成しています。この神経系では、大脳皮質の代わりに神経節と呼ばれる大きな神経節が各所に作られます。大抵は、頭部や胸部の神経節が脳の代わりの働きをしますが、前述の構造のおかげで他の神経節が働くことで、身体を動かすことが可能です。

余談ですが、プラナリアなどの生き物はもっと単純な神経系の構造をしており、「かご形神経系」と呼ばれています。

ゴキブリの生命力の源(食事編)

生き物には大抵の場合、主食となる食べ物があり、その食性の違いによって草食性、肉食性、雑食性に分類されます。

バッタや芋虫、馬や牛などは植物を主食としているため、草食性に分類されます。一方でトンボやカマキリ、ライオンやハイエナなどは、他の昆虫や動物の肉を食べることで栄養摂取をしていることから、肉食性に分類されます。人間やカラスなどは、なんでも食べるため雑食性に分類され、ゴキブリもこの雑食性に分類されます。

ゴキブリの生命力の源はこの食性にあるといえるでしょう。ゴキブリの食性は皆さんご存知のように、食べれるものなら何でも食べます。普通の食べ物はもちろんのこと、生ごみも油も大好きです。有名なこととして、ゴキブリは落ちているほこりや髪の毛を食べることの可能であり、髪の毛を一本食べるだけで一か月生き延びることが可能であることも明らかにされています。

したがって、普段から台所周りを綺麗にしていたとしても、お風呂場に髪の毛が残っていて、ジメジメしているとゴキブリはやってきて繁殖します。こういった生命力の高さがなかなかゴキブリを根絶できない原因の一つなのでしょう。水回りをきちんと片づける習慣をつけるようにしましょう。

ゴキブリの生命力の源(殺虫剤編)

ゴキブリの生命力に対して、人間も黙っているわけではありません。アースジェット、ゴキジェット、ブラックキャップなど、人間の知恵によって生まれた殺虫剤が日々開発されています。一度はこれで撲滅できると考えられましたが、ゴキブリの生命力はさらにその上を行くものでした。

なぜなら、ゴキブリはその生命力の高さと繁殖力の高さで、遺伝サイクルを繰り返し、殺虫剤に対する耐性を手にしたといわれています。日進月歩の人間の技術の革新にも数億年地球で生き延びてきたゴキブリの生命力は負けていません。関心している場合ではありませんが、驚くべきことであります。

ゴキブリ対策の進歩

しかしながら、人間サイドもゴキブリの生命力にやられるだけではなりません。日々殺虫剤も進歩しています。昔から人間はホウ酸団子という殺虫剤を用いて対抗してきました。このホウ酸団子はゴキブリをピンポイントで対策できることから、いまだにたくさん使われています。アースジェットや氷結ジェット(これは販売中止になってしまいましたが)といった直接触らずにゴキブリを攻撃できる殺虫剤も日々進歩を続けています。

そういった殺虫剤の中でも、最近ですと毒餌タイプの殺虫剤が効果を上げているといわれています。中でもブラックキャップと呼ばれる毒餌タイプの殺虫剤はアリの巣コロリなどのように巣に持ち帰った後に猛威を振るい、巣ごと全滅させます。

また昔ならあるバルサンなどの噴霧型の殺虫剤も効果が高いです。一度の部屋中撃滅できるのが強みでしょう。ゴキブリの生命力と人間との戦いはまだまだ続くことが予測されます。

ゴキブリの生命力がわかる実験

ゴキブリの生命力の高さは噂レベルではありません。研究により実験的に明らかにされているもの存在します。こちらでは代表的な例について紹介します。

頭を切断した有名な実験

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初回公開日:2017年11月24日

記載されている内容は2017年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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